アウトバーン、宇都宮市の福祉相談窓口で支援策を検索するAIツールの実証へ
株式会社アウトバーンは、宇都宮市の保健と福祉のまるごと相談窓口「エールU」における支援情報検索を支援するAIツールの構築に取り組む。市職員がツールの構築や情報更新に携わり、実証後も自ら運用を継続できる体制づくりを目指す。アウトバーンは要件整理や技術相談、研修教材の整備などを通じて構築から定着まで伴走支援を行う。
複数分野にまたがる福祉相談への対応環境を整備
宇都宮市では、包括的な相談支援体制を推進するため、市内30か所に保健と福祉のまるごと相談窓口「エールU」を設置している。窓口には介護、障がい、生活困窮などの単一分野だけでなく、複数分野にまたがる相談も寄せられている。
職員は相談内容に応じて、市や県の制度、社会福祉協議会、NPO法人、民間団体、地域の居場所などから適切な支援策や相談先を探して案内している。複雑化・複合化する相談への対応の質をより一層高めるため、多くの情報を組織的に共有し、必要な支援策を円滑に検索できる環境の整備が求められている。
職員自身が構築と更新を担うAIツールの特徴

今回の取り組みでは、相談内容を入力すると関連する支援機関や支援団体の情報を検索して提示するAIツールを、Microsoft Copilot Studioを用いて構築する。市が保有する支援策の情報に加え、Web上で公開されているNPO法人、民間団体、地域の居場所などの情報も収集・整理する。回答は登録済みの情報に基づいて生成し、参照した情報の出典を示す仕組みとする。該当する情報がない場合は推測で回答せず「該当なし」と表示する設計とし、AIの回答は参考情報と位置づけて市民への最終的な案内は市職員が判断する。
取り組みの特徴は以下の通りとなる。
- 職員が構築と更新に携わる内製型:構築作業の主体は市職員であり、アウトバーンは要件整理、構築方法のレクチャー、技術相談を担当する。現場で継続的に更新できる運用体制を実証段階から整える。
- Microsoft 365環境を基盤に構築:宇都宮市が令和8年10月以降導入するMicrosoft 365環境を基盤とし、既存の業務環境との連携や管理のしやすさに配慮して構築する。
- 構築後の利用定着まで支援:実証期間中に操作マニュアル、研修動画、職員向け研修を整備し、日常業務の中で継続的に活用できる状態を目指す。
実証スケジュールと今後の展開
実証および運用のスケジュールは次のように予定されている。
- 2026年9月:実証開始 要件整理とデモ環境の構築
- 2026年10月から12月:実証開始 要件整理とデモ環境の構築
- 2027年1月から2月:実証開始 要件整理とデモ環境の構築
- 2027年3月:実証開始 要件整理とデモ環境の構築
- 2027年4月以降:本格運用予定
アウトバーンは、自治体の福祉相談分野における生成AIの構築・運用・定着の方法を検証し、同様の課題を持つ自治体への支援にも生かしていくとしている。
宇都宮市の「ミヤ・共創ラボ」事業について
本取り組みは宇都宮市の「ミヤ・共創ラボ」事業の一環として行われる。「ミヤ・共創ラボ」は、地域課題の解決、新たな価値の創造、市民サービスの向上などに向け、事業者や各団体と共創・協業に資する取り組みを研究し、社会実装につなげる事業である。令和6年度から、モデル事業や実証実験などの共創事業に対する伴走支援と財政支援を実施している。
株式会社アウトバーンの概要
- 代表者:代表取締役 森山
- 所在地:東京都中央区銀座1丁目
- 設立:2023年11月10日
- 事業内容:企業向け生成AI研修、Claude Code研修、AI駆動開発研修、業務改善ワークショップの企画・運営
- URL:https://service.autobahn.education/
本記事は株式会社アウトバーンの発表をもとに作成されています。
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