ミスミグループ本社、米国で製造業の人材育成を支援する基金を設立
株式会社ミスミグループ本社は、米国におけるエンジニアリング教育、応用設計・ロボティクスプログラム、産学連携を支援する「MISUMI Imprint Foundation(ミスミ・インプリント基金)」を設立した。同グループとして初の基金設立となり、200万米ドル(1米ドル158.46円換算で約3億円)のシード投資で発足する。最初の助成事業は2027年初頭に開始する予定だ。
技術者不足に対応する基金の設立背景
人工知能(AI)がソフトウェアの領域からロボティクス・自動化生産・医療機器・防衛・航空宇宙といった物理的なシステムへと広がるなか、設計図面を製品へと形にする職種の需要が高まっている。エンジニアをはじめ、現実世界で安全かつ確実に機能するハードウェアを作る機械加工技術者(マシニスト)、CNCプログラマー、工具・金型技術者、品質管理・保全技術者、自動化スペシャリスト、製造現場の監督者などの人材不足に対応するため、ミスミ・アメリカスが同基金を立ち上げた。
東京都千代田区に本社を置く同社代表取締役社長の清水新は、次世代のものづくりの担い手を支えるため、同基金の取り組みをグローバルに広げていく考えを示している。また、ミスミ・アメリカス 社長 兼 CEOのDave Evansは、AIの実用化にはソフトウェアだけでなく技術者が不可欠であるとし、「本基金は、この人材パイプラインへの投資です」とコメントしている。
奨学金や設備支援など助成の3分野
本基金では、次の3つの分野で助成事業を実施する。
- 奨学金・就学支援:エンジニアリング、製造、サプライチェーン分野を学ぶ、家族で初めて進学する学生やマイノリティなど、これまで十分に機会を得られなかった学生に対する経済的支援(職業訓練校、専門学校、大学のいずれも対象)
- ものづくり教育(メイカープログラム):製造ラボ向けの設備助成、学生エンジニアリングチームへの協賛、メイカースペース提供、学生ハッカソン参加支援
- 産学連携:製造現場の課題に基づくカリキュラム、インターンシップ・見習い制度(アプレンティスシップ)を通じたキャリアパス、メンタリング・キャリア支援
同基金の中核には「パートナーネットワーク」が据えられており、人材不足を業界全体の課題と捉え、ミスミのグローバルなサプライヤーネットワークに対して共同出資を呼びかける。参加パートナーは任意の年次寄付を行うほか、年2回開催されるアドバイザリーボードに加わり、助成の優先分野の決定や助成先の共同発表を行う。
参加区分は関与の度合いに応じて「ファウンディングパートナー」「グロースパートナー」「コミュニティパートナー」の3つが用意されている。米国での発足後、成熟度合いに応じてグローバル展開も視野に入れている。
株式会社ミスミグループ本社の概要
- 本社所在地:東京都千代田区
- 代表取締役社長:清水新
- 事業内容:ものづくりの現場で必要とされる機械部品から工具・消耗品まで4,000万点超をグローバルで製造・EC販売。3DデータのみでAIが自動見積もりをする「meviy(メビー)」をはじめとするデジタルマニュファクチャリングを展開
本記事は株式会社ミスミグループ本社の発表をもとに作成。
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