Smart相談室提供開始5年で相談白書2026を無料公開 調査結果も発表
株式会社Smart相談室は、2026年10月18日に法人向け社外相談窓口サービス「Smart相談室」正式版の提供開始から5年を迎えました。これにあわせ、相談と働く人のメンタルヘルスの現状をまとめた『相談白書2026』を無料公開しました。同社はサービスの提供を通じて、企業の健康経営と働く人の心の健康への貢献を目指しています。



「Smart相談室」は、仕事やプライベートにおける多様な悩みを解消し、個人の成長と組織の成長を一致させるサービスを提供しています。正式リリースから5周年を迎え、利用者は多様な業種・業界の30万人を超え、累計相談数は5万件を超えました。
支援領域はメンタルヘルス支援だけでなくキャリア開発やハラスメント対策へと拡大しているほか、蓄積された相談データや知見を学術的に分析・活用する共同研究も推進しています。また、9月28日には5万件の相談実績をもとに現代人の悩みのメカニズムと対処法を統計的に分析・解説した書籍『悩みの統計学』(扶桑社)を出版しました。
社会環境や働き方が変化するなか、人間関係のすれ違いや生きづらさを抱える働く人が増えており、不調になる前の予防や日常の小さな違和感を話せる環境が求められています。同社は「悩む前に話す」「心をケアするために相談する」という相談文化を社会に根付かせるため、サービス提供開始5周年を機に白書を発行しました。
白書は以下の4部で構成され、データと知見を交えて多角的に分析されています。
- 第Ⅰ部 データでみる相談の今
- 第Ⅱ部 働く人と相談のリアル
- 第Ⅲ部 相談の効果
- 第Ⅳ部 有識者からみる相談
調査でみる相談先の実態と相談への心理的ハードル
白書の発行に先立ち、全国の18-79歳男女3,164名(うち有職者2,410名)を対象に、2026/05/28~2026/06/01の期間でインターネットによる「相談に関する一般調査」が実施されました。
直近3か月以内に最もよく相談した先として具体的な回答で最も多かったのは「家族(配偶者・親・きょうだいなど)」の25.1%で、次いで「友人・知人」(11.8%)、「恋人・パートナー」(6.5%)となりました。一方で、全体の43.5%が「相談した(できる)相談先がない」と回答しています。有職者の直近1年以内の職場での相談先では、「職場の上司・同僚」が10.2%だったのに対し、「会社の産業医・保健師・産業カウンセラーなど」は1.0%、「人事・総務などの社内相談窓口」は0.9%と、いずれも1%前後の低い水準にとどまりました。


他人に相談すること自体に対する抵抗感については、「抵抗感がある」または「やや抵抗感がある」の合計が50.4%と過半数を占めました。抵抗感がある理由は、「相談しても解決しないと思うから」が32.7%、「秘密が守られるか不安だから(職場に知られる・噂になる等)」が24.8%でした。男女別では、女性の36.1%が「相談しても解決しないと思うから」と回答し男性を6pt以上上回ったほか、男性は「あてはまるものはない」が24.0%と女性より高い結果となっています。


相談への抵抗感とワークエンゲージメント(活力・熱意・没頭)の関係を分析したところ、相談に対して抵抗感がない層ほど各指標の平均値が高く、仕事に対するエンゲージメントが高い傾向がみられました。また、キャリア満足度においても、相談への抵抗感がない層のみ平均値がプラスに転じました。


AIに相談した結果の満足度については、「満足した」(18.5%)と「やや満足した」(55.0%)を合わせた肯定的な評価が全体の7割を超える73.5%に達し、平均値は0.85(-2から+2の5段階評価)となりました。一方で、相談相手として好ましい対象を比較した調査では、すべての評価項目で「身近な人」が「生成AI」を上回りました。特に「自分の気持ちを理解・共感してもらえる」では生成AIの支持が11.6%にとどまり、「安心して相談できる(心理的な安全性がある)」では身近な人が47.2%の支持を集めました。
株式会社Smart相談室の概要

株式会社Smart相談室は、SmartHRのグループ会社として法人向けオンライン対人支援プラットフォームを開発、運営しています。
- 社名:株式会社Smart相談室
- 代表取締役・CEO:藤田 康男
- 設立:2021年2月1日
- 所在地:東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー
- 企業URL:https://corp.smart-sou.co.jp
- 事業内容:企業向けオンライン対人支援プラットフォームの開発、運営
本記事は株式会社Smart相談室の発表をもとに作成されています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



