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松本金型の足用爪削りに注文急増、シニア層や介護者から1週間で電話117件

プラスチック金型の企画や製造を手がける松本金型株式会社が発売したフットケア用品「魔法のつめけずり 足用切らないつめきり」への注文が急増しています。発売から9月27日までの11日間の注文は3件でしたが、情報紙で紹介された後の1週間で電話注文が117件に達しました。購入者の多くは足の爪のケアに悩むシニア層や、家族の爪切りに不安を持つ介護者となっています。

加齢に伴って足の爪が硬く厚くなることや体の柔軟性の低下により、足先に手が届かない、あるいは見えにくくうまく切れないという高齢者は少なくありません。国立長寿医療研究センターが約1万3千人の高齢者を対象に行った調査によると、要支援の認定を受けた高齢者の約4割、要介護の認定を受けた高齢者の約6割が足の爪を自分で切れないと回答しています。

自力での爪切りが困難になると家族や介護者がケアを行うことになりますが、介護の現場では相手にけがをさせてしまわないか不安を感じる声も聞かれます。今回の注文の多くが電話で寄せられたことからも、シニア世代や介護を担う家族における悩みの深さが表れています。

介護現場の声を受けて金型工場が製品開発

広島県東広島市に本社を置く松本金型株式会社は、プラスチック金型の製造を本業としながら爪を削って整える「魔法のつめけずり」を展開してきました。その中で、介護による爪ケアに困っている人々などから「足用がほしい」という要望が多く寄せられたことを受け、高齢者自身や介護者が安全に使えることを目指して「魔法のつめけずり 足用切らないつめきり」を開発しました。

本製品は爪を切るのではなく、削って長さや形を整える特許取得商品です。あえて電動を採用せず手で削るタイプとし、足の爪の端や丸みにフィットするU字形のステンレス製ブレードを採用しています。削り粉が本体内部にたまる設計で周囲を汚しにくく、水洗いも可能です。また、本体は樹脂製で軽く、刃が肌に触れても傷つきにくい仕様になっています。

専門家による評価と今後の展開

高齢生活研究所の代表で排泄ケア研究家の浜田きよこ氏は、切るよりも時間はかかるものの深爪になる心配がなく、他人の足の爪を切ることに不安を感じる人でも削ることで安心して整えられる点などを評価しています。

代表取締役の松本文治氏が率いる松本金型株式会社は、今後も金型技術を生かして日常の不便を解消する製品づくりに取り組み、生活の質(QOL)向上につながる製品の開発や提供を進める方針です。

製品の概要

  • 商品名:魔法のつめけずり 足用切らないつめきり
  • 価格:2,200円(税込)
  • 素材:本体 ABS樹脂/刃 ステンレス
  • 製造:日本製(特許取得商品)
  • 販売方法:公式オンラインショップ(https://ec.mk-onlineshop.jp/)、電話注文(082-433-6838、受付時間 9:00~16:00)

本記事は松本金型株式会社の発表、および国立長寿医療研究センター「要支援者のIADL等に関する状態像とサービス利用内容に関する調査研究事業」報告書をもとに作成しました。

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