【イベントレポート】DGDVは、SF Tech Week 2026公式サイドイベントを開催しました
サンフランシスコで日本の成長戦略をVCへ発信するイベント開催、国内スタートアップ登壇
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株式会社DG Daiwa Venturesと一般社団法人グローバルスタートアップ投資推進協議会は、2026年10月9日(現地時間・PDT)、米サンフランシスコでイベント「Is Japan the Next Strategic Capital Hub? Opportunities for Global VCs and Startups」を開催しました。本イベントはAndreessen Horowitz(a16z)主催の「San Francisco Tech Week 2026」の公式サイドイベントとして実施され、東京都が後援しました。

日本政府の「成長戦略17分野」と東京都のスタートアップ支援策を海外投資家に伝えるとともに、日本のスタートアップと海外VCなどの接点を構築し、今後の投資や事業連携につなげることを目的としています。


政府および東京都からの発信

城内実 日本成長戦略・スタートアップ担当大臣はメッセージを寄せ、2026年7月策定の「日本成長戦略」において戦略17分野で2040年度までに累計370兆円超の官民投資を見込むと紹介しました。国内のスタートアップが約2万7,000社に増えた一方、ユニコーン企業は8社にとどまるという課題を挙げ、SBIR制度の抜本強化や資金供給の強化を検討していると説明しました。

東京都議会議員の小松大祐氏は、東京都がスタートアップを成長戦略の柱として支援していることを説明し、サンフランシスコとの連携を通じた投資・事業機会の創出への期待を述べました。また、2027年5月開催の「SusHi Tech Tokyo」への来場を呼びかけました。

東京都スタートアップ戦略推進本部長の佐久間巧成氏は、都の戦略の目的がエコシステムの担い手によるイノベーション創出にあるとし、採択企業と来場者の間で新たな投資や事業提携が生まれることへの期待を語り、「SusHi Tech Tokyo 2027」を紹介しました。株式会社DG Daiwa Ventures(DGDV)マネージングディレクターの渡辺大和は、AI・半導体やエネルギー、バイオ、宇宙などの成長戦略17分野における投資機会に触れ、国内外のVCによる知見共有や共同投資、海外展開支援の重要性を述べました。
米国VCによるパネルディスカッション
「Global VC and Frontier Tech Perspectives on Japan’s Strategic 17 Sectors」と題したパネルディスカッションでは、Blitzscaling VenturesのChris Yeh氏とAirbus VenturesのKristina Deighan氏が登壇し、宮武徹郎氏(Off Topic代表取締役/Slow Times代表)が進行を務めました。

討議では、長期的な政府支援や優秀な人材、事業環境全体を見据えた製品開発といった日本の強みが評価されたほか、政府による重点分野の明示や海外専門家の招へい、新技術の公共調達が有効な支援策として挙げられました。また、米国投資家の法務負担を軽減する手段としてデラウェア州での法人化や標準的な投資契約の活用、四半期ごとの渡米による対面対話の重要性などが指摘されました。
東京都プログラム採択企業6社によるピッチ

東京都の「SusHi Tech Global」プログラムに採択されたスタートアップ6社が、それぞれ3分間の英語ピッチと3分間の質疑応答を実施しました。登壇時の各社による事業計画や技術の説明内容は以下の通りです。
- Fairy Devices株式会社:ウェアラブルAIを活用する「コネクテッドワーカーソリューション」を紹介し、現場データをAI改善に活かして日本の熟練技能などの暗黙知をフィジカルAI向けの世界的なデータ基盤につなげる構想を説明しました。
- 株式会社MUSE:運搬、売場案内、欠品検知を1台で担い、導入店舗で品出し作業時間を30%削減した小売店向けロボット「Armo」を紹介し、米国大手小売との実証協議について言及しました。
- TopoLogic株式会社:2ナノ秒級の速度を保ちながらキャッシュメモリの密度を4倍に高める技術を紹介し、台湾の半導体受託製造企業での試作推進と米国市場への展開を目指すと説明しました。
- LiSTie株式会社:独自の膜技術で使用済みリチウムイオン電池などから高純度の水酸化リチウムを直接製造する技術を解説し、核融合炉向けリチウム6への応用や2030年の商業プラント稼働計画を示しました。
- 株式会社CaTe:自宅で実施できる心臓リハビリ用プログラム医療機器を紹介し、日本では第Ⅲ相臨床試験を実施中であること、米国では2027年の概念実証を目指していることを説明しました。
- 株式会社オレンジ:AIを活用した漫画のローカライズと海外向けデジタル漫画ストア「emaqi」を紹介し、制作期間を短縮しながらインドやスペイン語圏などへの進出を検討していると説明しました。
参加状況と今後の展望
本イベントには1,000名超の参加申込があり、このうちグローバルVC、CVC、エンジェル投資家、ファミリーオフィスを含む海外投資家は150名超となりました。当日は投資家に加え、起業家や大手テック企業、政府・自治体の関係者が集まり、会場は満席となりました。
DGDVは今回の議論を踏まえ、戦略17分野における日本企業の投資機会創出に向けた取り組みを継続するとしています。

本記事は株式会社DG Daiwa Venturesおよび一般社団法人グローバルスタートアップ投資推進協議会の発表をもとに作成しました。
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