ASCがASCアワードジャパンを創設 2026年に第1回授賞式を開催へ
ASC (Aquaculture Stewardship Council 水産養殖管理協議会)は、日本国内でASC認証水産物の普及と責任ある養殖の実践に貢献した取り組みを称える「ASCアワードジャパン」を創設した。初開催となる第1回「ASCアワードジャパン2026」は2026年に開催される予定となっている。初開催となる今回は、マーケット部門、プロデューサー部門、インパクト部門の3部門で表彰が行われる。
ASC認証水産物を消費者に届けるためには、養殖場での実践に加え、商品を扱う小売事業者の取り組みや、ASCラベルの意味を伝える活動が欠かせないとしている。本アワードは、こうした日本国内の取り組みを称え、その貢献と意義を広く伝えることで持続可能な養殖水産業の更なる発展と普及を加速させることを目的としている。
表彰は以下の3部門で実施される。
- マーケット部門:ASC認証水産物の取扱いの規模や品揃えの充実、新たな取り組みやコミットメント、消費者への分かりやすい情報発信を通じて、責任ある養殖水産物の普及を牽引した小売事業者を表彰する。
- プロデューサー部門:責任ある養殖を実践し、ASC認証水産物の生産・供給といったサプライチェーンを支える生産者を表彰する。生産・供給量に加え、継続的な改善に取り組む姿勢と、日本市場におけるASC認証水産物の普及への貢献を評価する。
- インパクト部門:ASC認証を通じた環境や地域・社会への貢献、ASCラベルに関する教育・普及活動など、前向きな変化をもたらした取り組みを表彰する。事業者、団体など、取組の主体を問わず選定する。
受賞者は、ASCジャパンチームが幅広く候補を検討し、各部門の選定の観点に沿って総合的に決定する。選定にあたっては、数値で示される実績に加え、取り組みの質と意義が重視される。
第1回授賞式の概要
第1回「ASCアワードジャパン2026」授賞式の開催概要は以下の通り。
- 主催:ASC(Aquaculture Stewardship Council 水産養殖管理協議会)
- 日時:11月27日(金)11時-12時
- 会場:ヒルトン東京ベイ プリマルーチェ・サラ 〒279-0031 千葉県浦安市舞浜1-8
- 表彰部門:マーケット部門、プロデューサー部門、インパクト部門
- 受賞者発表:11月27日(金)会場およびプレスリリースにて発表
ASCの概要と認証制度の仕組み
ASC(Aquaculture Stewardship Council)は、環境や地域社会に配慮した責任ある養殖を推進する国際非営利団体である。科学的知見と多様な関係者の意見を基に国際基準を策定・管理し、認定を受けた第三者審査機関が適合性を審査している。基準はISEAL(社会・環境基準の信頼性を定める国際団体)のガイドラインに沿って策定され、定期的に改定されている。
ASCの認証制度は、「飼料」「養殖場」「加工・流通(CoC)」の三段階で構成されている。
- ASC飼料基準:養殖用飼料について、原料の調達から製造までの環境への影響、人権・労働への配慮、温室効果ガス排出量、森林破壊や土地転換などのリスクを対象とする。
- ASC養殖場基準:養殖場の管理、水質や生態系への影響、労働者の権利と労働環境、地域社会との関係、魚の健康と福祉などを総合的に評価する。
- CoC(Chain of Custody:加工・流通過程の管理)認証:養殖場を出た後、認証水産物を非認証品と区別し、その由来を追跡できる状態で管理する。
これらの基準に沿って管理され、ラベル使用の承認を受けた製品にはASCラベルを表示できる。ASCラベルは、養殖場の適切な管理、自然環境や働く人々への配慮、魚の健康と福祉などに関するASCの基準を満たして育てられた養殖水産物に付けられるラベルであり、基準への適合が第三者審査とトレーサビリティによって確認されていることを示している。詳細な情報はASCウェブサイト(https://jp.asc-aqua.org/)で案内されている。
本記事はASC (Aquaculture Stewardship Council 水産養殖管理協議会)の発表をもとに作成。

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