歯ぐきを開く歯周病の手術は50~54歳、治療後の定期管理は70~74歳で最も多い。札幌の歯科医院ユアーズデンタルクリニック院長・湯口晃弘が、歯周治療を受ける年齢をレセプトから分析。
歯周治療の受療年代に術式差、ユアーズデンタルクリニックがNDBオープンデータを分析

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医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニックは、厚生労働省の統計であるNDBオープンデータ(2023年度分)をもとに、歯周治療に関する診療行為の年齢階級別構成割合を分析した結果を公表しました。集計によると、歯ぐきを開いて行う手術は50代から広く分布する一方、組織の再生を図る手術は60代以降、下がった歯ぐきを覆う手術は40代以下にも一定の割合が見られるなど、術式によって算定が集中する年代に違いがあることが示されています。
術式により最多となる年齢層に違い
分析は、NDBオープンデータの「歯科診療行為・性年齢階級別ファイル」における2023年度(令和5年度)の算定分を対象に行われました。全国の外来における構成割合を抽出したところ、歯ぐきを開いて根の表面を清掃する「歯肉剥離掻爬手術(フラップ手術)」は50〜54歳が12.5%で最も多く、次いで55〜59歳が11.8%、60〜64歳と70〜74歳がそれぞれ11.2%と、50代から70代前半まで11〜12%台で広く分布しています。

一方、「歯周組織再生誘導手術(一次手術)」では60〜64歳が13.3%で最多となり、70〜74歳が12.3%、50〜54歳が11.6%で続きました。手術同士を比較すると、算定が最も多い年齢階級には10年ほどの差が見られます。
歯肉弁歯冠側移動術は44歳以下が3割強を占める
下がった歯ぐきを覆う「歯肉弁歯冠側移動術」の算定割合は、50〜54歳が11.6%、60〜64歳が11.0%、45〜49歳が8.7%となっています。加えて、44歳以下の合計が30.5%を占めており、より若い年齢階級にも分布している状況が示されました。
症状が落ち着いた後に行われる「歯周病安定期治療(20歯以上)」については、70〜74歳が11.1%、50〜54歳が10.5%、55〜59歳が10.1%、60〜64歳が10.0%でした。最も多い年代は70〜74歳ですが、50〜54歳との差は小さく、幅広い年代で算定されています。なお、手術後の定期管理である同治療と歯肉剥離掻爬手術の最多年代を比べると、20年の差があります。
参考として公表された同年度の全国の算定回数は、歯周基本治療が75,450,023回、歯周病安定期治療(20歯以上)が22,163,759回、歯肉剥離掻爬手術が736,292回、歯周組織再生誘導手術(一次手術)が1,729回でした。

分析の背景とデータの性質
同院院長の湯口晃弘氏は、歯ぐきを下げる変化は歯を失う前の段階で相談されることが多く、歯ぐきを覆う術式が40代以下に約3割分布している点にその年代差が表れているとの見解を示しています。

なお、今回の割合は保険点数として算定された診療行為の件数構成比であり、自由診療の治療や同院独自の診療実績は含まれていません。また、特定の年齢で治療を受けるべきであることや、特定の年齢が適していることを示すものではなく、個別の症状や治療について言及したものではないとしています。NDBオープンデータでは集計値が10未満の項目は非公開(ハイフン表示)となりますが、全国の算定回数には非公開分も含めた厚生労働省公表の総計が使用されています。
- 医院名:ユアーズデンタルクリニック
- 運営法人:医療法人令徳会
- 設立:2015年9月
- 所在地:〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西1-13 ル・トロワ6F(地下鉄大通駅直結)
- 理事長:湯口 晃弘
- 診療科目:歯周外科、歯周組織再生療法、インプラント治療、審美歯科(自由診療専門)
- 公式サイト:https://yours-dental.com/
本記事は医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニックの発表をもとに作成されています。統計データは厚生労働省「NDBオープンデータ」および国立保健医療科学院「歯科保健医療情報提供システム(NDBオープンデータの歯科分)」の公表情報に基づいています。
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