Shimadzu FIF、代替乳製品開発のKinishへ出資
グローバル・ブレイン株式会社が運営するShimadzu Future Innovation Fund(以下、Shimadzu FIF)は、植物分子農業技術を用いた代替乳製品を開発・製造する株式会社Kinishへの出資を実行した。食品産業で畜産に依存しない持続可能な食への転換が求められるなか、Kinishはイネから牛乳たんぱく質を直接生成する技術開発を進めている。グローバル・ブレイン株式会社は今後、株式会社島津製作所との連携を通じて同社の技術開発と事業拡大を支援していく方針だ。
植物分子農業と植物工場の組み合わせで味の課題克服へ
地球温暖化の深刻化を背景に、食品産業では畜産に依存しないサステナブルな食への転換が求められている。植物性ミルクは代替品として注目を集める一方、普及に向けては味の課題が存在している。
東京都渋谷区に拠点を置く株式会社Kinishは、植物分子農業(Plant Molecular Farming)と植物工場(Vertical Farm)を組み合わせた独自技術を活用している。イネから牛乳たんぱく質を直接生成することで、味を妥協しない代替乳製品の実現を目指している。
株式会社Kinishはブランド開発に先行して着手しており、国内で屋外栽培された一般品種のコメを活用した植物性アイスクリームの開発・販売を日米で展開している。
並行して、バイオテクノロジーを活用し、植物工場での栽培に適した矮性イネに牛乳たんぱく質を発現させる技術の開発を進めている。このアプローチにより、将来的には牛乳たんぱく質とコメデンプン由来の甘みを組み合わせたクリーミーなアイスクリームや、とろける食感の代替チーズといった代替乳製品の開発が可能になると期待されている。
独自技術と経営体制を評価し出資を決定
グローバル・ブレイン株式会社は、植物分子農業と植物工場を組み合わせた株式会社Kinishの独自技術基盤に加え、牛乳と遜色ない「おいしさ」の実現を追求するアプローチや、食品戦略・オペレーション・技術・製品開発の専門家が結集した経営チームを評価して出資を決定した。
担当キャピタリストは平井 洋輔氏が務める。今後は株式会社島津製作所との連携を通じ、株式会社Kinishの技術開発および事業拡大を積極的に支援していくとしている。
出資関連組織の概要
株式会社Kinish
- 所在地:東京都渋谷区
- 代表者:橋詰 寛也
- 設立日:2023年1月
- 事業内容:植物分子農業技術を用いた代替乳製品の開発・製造
- URL:https://kini-sh.com/ja/
Shimadzu FIF
- 登記上の名称:Shimadzu Future Innovation投資事業有限責任組合
- 投資対象:ヘルスケア、グリーントランスフォーメーション(GX)、マテリアル、インダストリーを中心とした産業セクター
- 運用総額:50億円
- 運用期間:10年間
- 無限責任組合員:グローバル・ブレイン株式会社
- 有限責任組合員:株式会社島津製作所
グローバル・ブレイン株式会社
- 所在地:東京都渋谷区渋谷二丁目17番1号
- 代表者:代表取締役社長 百合本 安彦
- 設立日:1998年1月
- 事業内容:ベンチャーキャピタル事業
- URL:https://globalbrains.com
本記事はグローバル・ブレイン株式会社の発表をもとに作成。
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