SilverX、シニア起業プログラム第1期のデモデイを横浜で10月30日に開催へ
株式会社SilverXは、横浜・関内で運営する「60歳からの起業プログラム(Second Peak Accelerator)」第1期のデモデイを、2026年10月30日に横浜・関内のKosha33ホールで開催する。登壇するのは、9月10日の開講から全5回のプログラムを経て事業づくりに取り組んだ58〜80歳の18人である。参加者全員がプログラミング経験がないなかでAIエージェントを活用して事業ページを制作・公開し、短期間で事業化に向けた活動を進めてきた。

AIエージェント活用で制作工程を短縮し顧客検証を重視
本プログラムでは、アイデアの壁打ちや事業ページの制作・改修、収支表の作成にOpenAI「Codex」やAnthropic「Claude Code」といったAIエージェントが活用された。従来は数週間を要した工程が数時間に収まったことで、参加者は生まれた時間をユーザーインタビューなど顧客と向き合う活動に充てた。
第3回(9月25日)の講義では、参加者がAIエージェントに事業の設計シートや写真を読み込ませ、約2時間半で事業ページに申込フォームをつないで公開した。同世代に延べ100人以上のヒアリングを実施した結果、参加者の半数以上が応募時の事業の方向性を修正し、すでに最初の顧客や申し込みを得た参加者も出ている。株式会社SilverX共同創業者でCAIOを務める本プログラム講師の藤澤専之介氏は、外注費がかかっていた業務をAIで代替することでコストが下がり、社会性の高い事業を小さく成立させやすくなったと指摘している。
プログラムの背景には、シニア世代における起業や生成AI利用の広がりがある。総務省の「令和8年版 情報通信白書」によると、60代の生成AI利用経験率は33.5%となり、前年の15.5%から倍増した。また、本プログラム応募者33人における生成AI利用率は88%(8月26日時点の応募データ)に達している。

さらに、帝国データバンクの「全国新設法人動向調査」によれば、新設法人の代表者のうち60歳以上が占める割合は約15%となり、2010年頃の約10%から1.5倍に増加している。同社は、シニアによるAI活用が単なる利用から事業づくりの段階に入りつつあるとしている。
登壇者が挑む多様な事業テーマ
デモデイでは、アイデアの説明にとどまらず、実際に事業を試して得られた反応や検証結果、事業への想いがピッチ形式で発表される。登壇者と事業テーマの一例は以下の通りである。
- 森美江さん(60歳、元キリン・人事):会社卒業後の次の役割を小さく試しながら見つける場「55歳からの人生実験室」
- 小幡英司さん(64歳、元外資系IT・法人営業):トップ営業の準備手法を型にし、生成AIを通じて組織内で共有する中小企業向け支援
- 鈴木秀文さん(58歳、元総合商社・海外駐在12年):現地の蚤の市を毎月映像で届けるノルウェー食器の会員制サービス「Scandi loppe」
このほかにも、見守りサービス、金融資産の棚卸し支援、出版支援、食のメンターなど多様なテーマが発表される予定である。審査は事業の規模や市場性ではなく「本気で応援したいか」を基準に行われ、来場者によるスマートフォン投票も実施される。

開催概要
- 名称:60歳からの起業プログラム 第1期 デモデイ
- 日時:2026年10月30日(金)18:00〜21:00(開場17:30)
- 会場:Kosha33ホール(横浜市中区日本大通33 神奈川県住宅供給公社ビル2F)
- 参加費:一般 2,000円(税込)※定員になり次第締切
- 登壇:第1期参加者18人(58〜80歳)、1人3分
- 主催:株式会社SilverX
- 協力:一般財団法人 社会価値共創ファーム/mass×mass 関内フューチャーセンター/KANMATCHプロジェクト
- 申込URL:https://peatix.com/event/5217267
なお、第2期プログラムは定年前の50代にも門戸を広げ、2026年12月に開講される。募集開始は11月1日(土)を予定している。
本記事は株式会社SilverXの発表をもとに作成。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



