すきやき、大宮国際中等教育学校で白濱顕子選手らを招くブラインドラン授業を開催へ
株式会社すきやきは一般社団法人MUCHUとともに、さいたま市立大宮国際中等教育学校の探究学習「共生とは?」において、ブラインドスポーツ分野の学びを支援している。2026年8月から11月にかけて行われる取り組みの一環として、10月29日に愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会日本代表の白濱顕子選手とガイドランナーの由井玄太氏をゲストに迎えた授業を実施する。生徒たちは実演や体験、対話を通じて「共に走る」ことの意味を深め、最終的には自ら指導者役となって体験会を企画・運営することを目指している。
8月から進めるブラインドランの探究学習

今回の学習プログラムでは、生徒たちがブラインドランを「見る・考える・体験する・対話する」というプロセスを重ねていく。8月27日の初回オリエンテーションで学習テーマと全体の流れを共有したのち、9月17日には映像の視聴と目隠しを使った誘導の軽体験を実施した。
さらに9月24日には、ペアで声掛けや誘導方法を確認しながら実際にブラインドランを体験し、伴走する側と伴走される側の両方を経験した。10月1日には同じペアで「走る・跳ぶ」のミニ記録会を行い、二人で安全に取り組みながら互いの力を発揮するための工夫について思考を深めた。
映像視聴と実走体験による生徒の思考変化
9月17日の授業で行った記録では、ブラインドランの映像を見る前と後で生徒の視点に変化がみられた。

視聴前には「怖い」「危険」「難しい」といった回答が多く寄せられていたが、視聴後には「伴走者との信頼」「全力で走ることができる」「自分自身の思い込みや偏見」「環境や周囲のあり方」といった回答へと広がった。これらの回答は教育効果を単一の数値で評価するためではなく、生徒の考えが授業を通じてどのように変化していくかを継続的に捉える振り返り記録として活用されている。
白濱顕子選手と由井玄太氏を迎える第5回授業
10月29日には、10月18日に開幕した愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会に出場予定の白濱顕子選手と、ガイドランナーの由井玄太氏をゲストに招く。実際の競技でともに走る選手とガイドランナーの姿を見学し、体験や直接の対話を通じて、「支える/支えられる」という関係を超えて何が生まれるのかを考える場とする予定だ。
第5回授業の概要は以下の通り。
- 日時:2026年10月29日(木)13:35~15:15
- 場所:さいたま市立大宮国際中等教育学校 グラウンド(※雨天時は校内会場へ変更予定)
- 対象:ブラインドスポーツ分野を学ぶ生徒(高校2年生相当)
- 講師:塩家 吹雪 氏(NPO法人シオヤレクリエーションクラブ理事長)
- ゲスト:白濱 顕子 選手(パラ陸上・T11)、由井 玄太 氏(ガイドランナー)
- 主な内容:走りの実演、伴走・ブラインドラン体験、生徒との交流・ディスカッション、講演・質疑応答
白濱顕子選手は株式会社ライオン事務器所属で、パラ陸上・視覚障がいT11クラスの選手。2025年6月の布勢スプリント2025で女子100m日本記録13秒19を樹立し、2026年6月の第37回日本パラ陸上競技選手権大会ではT11女子走幅跳で1位となっている。愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会のパラ陸上競技日本代表に選出されている。
由井玄太氏は白濱選手のガイドランナー(伴走者)で、テザー(伴走ロープ)を介して走路やリズム、タイミングを共有しながら競技に臨む。同大会では日本代表選手団の競技パートナーとして登録されている。
講師を務める塩家吹雪氏は、パラ陸上の伴走者として国際大会に出場した経験を持ち、日本代表コーチや監督も歴任した。
生徒自身が他分野の仲間へ伝える体験会へ
第5回の特別授業を終えた後、生徒たちは体験会に向けた準備へと進む。
- 11月5日(木):第6回 体験会準備①
- 11月12日(木):第7回 体験会準備②
- 11月19日(木):第8回・最終 生徒自身によるパラスポーツ体験会・最終発表
11月19日の最終回では、ブラインドスポーツ、デフスポーツ、車いすスポーツを学んできたそれぞれの生徒たちが、他の競技分野を学ぶ生徒に向けて体験会を企画・運営する。「体験する側」から「伝える側」へと立場を変え、これまでの学びを自分たちの言葉と行動で表現する。
探究学習を支援する株式会社すきやきは、代表取締役の佐田元 陵氏のもと、「地域の力をつなぎ、子どもたちが夢中になれる環境をつくる。」を掲げ、学校でのスポーツ・共生教育や地域スポーツ環境づくりなどに取り組んでいる。
- Web:https://sukiyaki.co.jp/
本記事は株式会社すきやきの発表をもとに作成。
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