アサヒビール、未来のレモンサワーで国内初となる飲料の動的意匠権を取得
東京に本社を置くアサヒビール株式会社(社長 松山一雄)が販売するRTD「未来のレモンサワー」において、レモンスライスが浮き上がる一連のプロセスが動的意匠として特許庁に登録された。飲料商品における動的意匠の取得は国内初(1960年~2026年9月の意匠を調査)となる。また同社は、生産体制の整備に伴い、10月20日から『未来のレモンサワー オリジナル』および『未来のレモンサワー 濃いめ』の通年販売を開始する。
飲料商品で国内初となる動的意匠登録
今回登録された意匠(登録番号:意匠登録第1833581号)は、商品の形状やデザインなどを保護するための権利のうち、機能に基づく形状等の変化をその前後にわたり保護する動的意匠である。形状のない液体がデザインとして認められた例は過去になく、飲料商品での取得は国内初(1960年~2026年9月の意匠を調査)となった。
レモンスライスが浮上する一定の規則性のある動きが新しいデザインとして認定されたことで、この動きがもたらす驚きやワクワク感といった体験価値が知的財産として保護されることとなった。
「未来のレモンサワー」は、フルオープン缶の中に本物のレモンスライスを漬け込んだ世界初(フルオープンかつレモンスライスが入った世界初の缶チューハイとして)の仕様を持つRTD(購入後、そのまま飲用可能な缶チューハイなどを指す)である。豊かな香りと果実感に加え、ふたを開けるとレモンスライスが浮き上がってくる演出などを特徴としている。

2024年の発売以降、限定発売のたびに継続販売を望む声が寄せられていたが、生産体制の整備が進んだことから、10月20日より『未来のレモンサワー オリジナル』と『未来のレモンサワー 濃いめ』の通年販売が開始される予定となっている。
生ジョッキ缶の挑戦から4年半を経て実現した知財戦略

アサヒビール 知財戦略部 部長の佐々木克哉氏は、従来の技術やデザインの保護や模倣抑止だけでなく、顧客が商品を通じて得る体験を保護対象とした点が特長であるとしている。
同社は2022年に『アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶』の開栓後に泡が盛り上がる動きについて動的意匠の保護に挑戦したが、泡の発生や消滅が不規則で定形性や変化の規則性が認め難いとして意匠該当性が認められなかった。今回の「未来のレモンサワー」における動的意匠登録は、「生ジョッキ缶」の挑戦を含め4年半を費やした取り組みの成果だという。
同社知財部門では、開封後に炭酸ガスの作用で乾燥レモンが浮上する技術を守る特許権(他、10件以上特許出願中)や商標権に加え、体験そのものを守る意匠権を組み合わせた「知財権ミックス」により、ブランド価値の向上と企業価値向上への貢献を推進していく方針を示している。
本記事はアサヒビール株式会社の発表をもとに作成しています。

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