博報堂、企業向けコンサルサービスAIガバナンス・デザインの提供を開始
東京都港区に本社を置き、代表取締役社長を名倉健司が務める株式会社博報堂は、企業の事業特性や組織、AI活用状況に合わせたAIガバナンスを設計するコンサルティングサービス「AIガバナンス・デザイン」の提供を開始する。博報堂DYグループが自社グループのAIガバナンスを策定・運用する過程で蓄積してきた設計プロセスや実務ノウハウ、専門知見をもとに開発された。現場で機能し続ける体制の構築を支援することを目的としている。
業務活用の拡大と現場の課題
生成AIをはじめとするAIの業務活用が全社規模へと広がり、用途も画像・動画・音声の生成や顧客接点、AIエージェントによる業務実行などへ拡大している。こうした状況を受け、AIガバナンスは情報システム部門や法務部門だけの個別課題にとどまらず、組織全体で取り組むべきテーマとなっている。
一方で現場においては、自社の事業やAI活用の実態を踏まえてどこまでルールを設けるべきか分からない点や、ルールを整備しても十分に活用されない点、利用可否の判断が担当者の感覚に依存する点、想定するリスクが一部に偏る点など、さまざまな課題が残されている。事業内容やAIの活用方法、成果物の性質、組織構造は企業ごとに異なり、AIガバナンスに一律の正解がないことが背景にあるため、他社の規程や一般的なフレームワークをそのまま取り入れるのではなく、自社の実態に合わせた設計や実際の業務における運用・更新が重要とされている。
実践知に基づく個別設計と運用体制の構築
「AIガバナンス・デザイン」は、一般的なフレームワークや既存のひな型をそのまま適用するのではなく、博報堂DYグループが自らAIガバナンスを策定・運用する中で培った実践知をもとに、クライアント企業の事業特性やAI活用の実態に合わせて個別設計を行う。
また、ルールを策定するだけでなく、現場で生じる相談や判断をFAQやガイドラインの改訂につなげる運用の仕組みまで設計する。これにより、AI技術や規制の変化に追随し、現場で機能し続けるAIガバナンスの構築を支援する。サービス内では、クライアント企業の事業特性や組織体制にあわせて、AIポリシーや生成AIガイドライン、リスクチェック・承認プロセス、業務プロセス・体制などを個別設計して提供する。
5つのステップによる一貫支援


本サービスでは、クライアント企業の既存のガバナンス状況や適用範囲、AI活用の実態に応じて、5つのSTEPを基本として個別設計が進められる。適用範囲の確認からリスクや現状の棚卸し、企業固有のAIガバナンス設計、実際の業務で運用するための手段の具体化までを一貫して支援する。
博報堂は今後も、博報堂DYグループの横断的なAI専門家集団HCAI Professionalsの活動として、自社グループでAIガバナンスを策定・運用する中で培ってきた知見を活かし、企業がAIを止めることなく安心して活用できる状態の実現に向けて、伴走パートナーとして支援していくとしている。

本記事は株式会社博報堂の発表をもとに作成されています。
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