「乳酸菌 Lacticaseibacillus paracasei KW3110」の継続摂取により軽症から中等症の花粉症に伴う眼症状を緩和することを確認
キリン、乳酸菌KW3110摂取で花粉症の眼症状や生活の質の改善を確認
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キリンホールディングス株式会社のヘルスサイエンス研究所は、乳酸菌 Lacticaseibacillus paracasei KW3110(乳酸菌 L. パラカゼイ KW3110)を含有する食品の摂取が、軽症から中等症の花粉症に伴う鼻眼の症状に与える影響を評価する臨床試験を実施しました。
花粉飛散が顕著な時期において眼症状の緩和が確認されたほか、日常生活への支障度のうち「まわりの人が気になる」という項目でも有意な改善が認められました。研究成果は、2026年10月15日(木)~18日(日)に国立京都国際会館で開催される「第75回日本アレルギー学会学術大会」で発表されました。
花粉症による生活の質の低下に着目
株式会社ウェザーニューズの「花粉症調査 2026」によると、2人に1人以上が花粉症であると回答しており、アレルギー性鼻炎の有病率は国民の約40%以上とされています。くしゃみや鼻水などの鼻症状に加え、目のかゆみや異物感、流涙といった眼症状が生活の質(QOL)に及ぼす影響が社会的課題となっています。
アレルギー反応はTh2細胞などの免疫細胞の過剰な働きによる「2型炎症」が深く関係しています。同社はこれまでに、乳酸菌 L. パラカゼイ KW3110が2型炎症を抑えるサイトカイン(例:IL-12)を産生する働きが強いことや、軽症~中等症の花粉症に伴う鼻の不快感をやわらげることを確認しており、さらなる可能性を探索するため本臨床試験を行いました。
130名を対象とした無作為化二重盲検プラセボ対照試験
試験は無作為化二重盲検プラセボ対照試験として実施されました。春先に鼻眼の不快感を有する20歳以上65歳以下の男女のうち、症状緩和の医薬品を常用していない軽症から中等症のアレルギー性鼻炎に該当する130名を対象としました。
対象者を分け、乳酸菌 L. パラカゼイ KW3110死菌体50mg(1,400億個以上)を含む食品、またはこれを含まないプラセボ食品を8週間(1~3月)摂取させました。評価には「鼻アレルギー診療ガイドライン」に基づく医師の重症度診断と、日本アレルギー性鼻炎標準QOL調査票による自覚症状の調査を用いています。
花粉飛散が顕著な時期に自覚症状スコアが有意に改善

試験の結果、乳酸菌 L. パラカゼイ KW3110含有食品を摂取したグループはプラセボ食品を摂取したグループと比較して、花粉飛散顕著な時期である摂取6週目と8週目の自覚症状スコアにおいて変化量が有意に改善しました。
改善が認められた項目は「眼症状」と、症状によって周囲の目や周囲への迷惑を気にすることに関連する自覚症状スコア「まわりの人が気になる」の2点です。これにより、花粉飛散が顕著な時期において目の不快感を軽減し、生活の質の低下を軽減することが示唆されたとしています。
研究対象の乳酸菌と今後の展望
乳酸菌 L. パラカゼイ KW3110は、キリンと小岩井乳業の共同研究で100種類以上の中から発見された、チーズから分離された乳酸菌の一種です。同社は得られた知見を活用し、人々の健康に貢献する商品の研究開発も検討していく方針を示しています。
本記事はキリンホールディングス株式会社の発表をもとに作成しました。
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