Dellows News

ゴムマリ、社内AI向けマニュアルのデータ構造化を提供へ 10月19日から

東京都に拠点を置くゴムマリ株式会社は、製品の取扱説明書や保守マニュアル、技術資料を社内のAIが正しく答えられる形に整える「マニュアルのデータ構造化」の提供を2026年10月19日より開始します。

WordやPDFの原本を目次の項目ごとに区切り、表や図、機種・版・言語の印を保持して社内のAI基盤へ登録するサービスです。AIが処理し人が確認して成果物を納める「専門業務AI-BPO」のメニューとして提供され、価格は30万円から、納期の目安は2週間とされています。

AI導入におけるマニュアル活用の課題

独立行政法人情報処理推進機構〔IPA〕が公表した調査によると、従業員1,001人以上の企業では78.3%がAIを導入しています。一方で、AIの用途は「文書・音声の要約・翻訳・校正」が82.5%を占めるのに対し、「ナレッジ管理・共有」は26.3%、「顧客対応・カスタマーサポートの自動化・支援」は11.0%にとどまります。

マニュアルなどの原本をそのままAIに読み込ませた場合、表の対応関係が崩れる、図が抜け落ちる、章の区切りが崩れるといった現象が発生します。その結果、AIが似た機種や古い版の記述をもとに回答してしまい、担当者が原本を確認し直したり、違いを把握しているベテラン従業員に問い合わせたりする状況が生じていました。また、AIの回答の正確性を測る基準がなければ、データを入れ直しても回答精度の改善度合いを把握できないという課題もあります。

4段階で進めるデータ構造化と正答の測定

マニュアルのデータ構造化は、以下の4つの段階を経て進められます。区切りや書き起こし、登録、照合はAIが処理し、区切り方や見せ方の決定、照合・評価結果の確認は人が行います。

  1. 区切る: 対象の機種と版を決定し、原本の目次と見出しに合わせて項目ごとに区切る
  2. 書き起こす: 原本の文章は書き換えず、表は表のまま、図は説明を添えて書き起こし、各項目に出典や機種・版・言語の印を付与する
  3. 登録して照合する: NotionやSharePoint、社内AI検索などの基盤へ登録後、書き込んだ内容を読み戻して原本と照合する
  4. 正答を測る: 正解つきのよく受ける質問を用意してAIに質問し、正しく答えた数を計測する

マニュアル原本はメールや共有フォルダなどの既存の方法で提出し、納品時には登録された本文と照合・評価の結果が返却されます。

業務の変化と今後の展開

本サービスを導入することで、回答の確認にかかる時間が短縮されるほか、表の崩れや版の取り違えといったミスが登録段階で修正されます。また、出典が付与された回答を担当者自身で確認できるようになるため、特定の人員への業務の属人化を防ぐことにつながるとしています。

ゴムマリ株式会社の代表取締役である村山悠太氏は、「AIの答えの正しさを左右するのは、AIの性能よりも、原本の表や図、版の違いが、AIの読める形で残っているかどうかです」と述べています。

同社では、新しい版や改訂の取り込みを継続する月額の「業務AIエージェント導入」のほか、「社内ナレッジのAI検索化」「マニュアル用語集の作成」「翻訳メモリの作成」「RAGの評価データセット作成」といった関連メニューも用意しており、順次ラインナップを追加していく予定です。

本サービスの概要およびゴムマリ株式会社の会社概要は以下の通りです。

  • 対象業務: マニュアルのデータ構造化(製品の取扱説明書・保守マニュアル・技術資料を、社内のAIが正しく答えられる形に整える)
  • 価格: 30万円〜(分量により着手前に提示)
  • 納期目安: 2週間(着手前に確定)
  • サービス詳細URL: https://gomumari.com/spot/manual-ai/
  • 社名: ゴムマリ株式会社
  • 所在地: 東京都
  • 代表者: 代表取締役 村山悠太
  • 設立: 2025年5月
  • 事業内容: AIエージェントの業務実装(FDE型受託・業務単位エージェント導入・AI機能PoC)
  • 会社URL: https://gomumari.com/

本記事はゴムマリ株式会社の発表、および独立行政法人情報処理推進機構〔IPA〕の「DX動向調査」2025年度調査(2026年7月16日公表、調査期間2026年4月17日〜6月12日、国内企業の経営層・情報システム部門・DX推進部門等、回収1,799社。AIの用途の割合は回答1,191社に占める割合)をもとに作成しています。

アクセスランキング

今日

1週間