コクヨ、仙台に新物流拠点「東北IDC」を開所 11月に本格稼働へ
コクヨ株式会社は、宮城県仙台市泉区に新設した物流拠点「東北IDC」について、2026年11月の本稼働に先立ち、2026年10月13日(火)に開所式を行いました。同拠点は、オフィス通販などを手掛ける「カウネット」を中心としたビジネスサプライ流通事業の供給体制を支える物流基盤となります。最新テクノロジーを活用した生産性向上とともに、働きやすさや地域社会との共生を目指した施設運営が進められます。
開所式と国内初のGTPシステム公開
稼働開始に先駆けて東北IDCで開催された開所式には、仙台市や統合マテハンシステムを構築した株式会社日立製作所などの来賓が参加しました。式典では、HAI ROBOTICS社の導入実績に基づき国内初(2026年10月現在、同社にて確認)の本格導入となるGTPシステム「HaiPick Climb System」の稼働デモンストレーションが初公開されたほか、入荷から出荷に至る作業エリアの内覧会も行われました。
コクヨサプライロジスティクス株式会社物流本部東北IDC統括所長の五十嵐誠は、働く人が安心できる快適な職場環境を整えるとともに確実な物流を届け、地域企業や教育機関との交流を通じて地域共生の拠点を実現していく姿勢を示しています。
配送体制の強化と北海道エリア機能の統合
2026年11月からの本格稼働に伴う物流ネットワークの最適化により、カウネットの当日配送エリアが仙台市内全域に順次拡大します。
また、北海道エリアへの出荷機能が東北IDCへ統合されます。十分な規模と保管能力を備えることで、同拠点における常時取扱品番数(種類)は、稼働時点より従来の北海道向け出荷拠点と比較して2倍強へと拡充される予定です。拠点規模の制約等による欠品や代替拠点からの出荷遅延リスクを緩和し、東北・北海道全域に向けた安定的な供給網を構築するとしています。


最新ロボティクスによる庫内業務の効率化


倉庫内作業の最適化に向けて、日立製作所のマテハン制御システム「ユニバーサル WCS」と、HMAX Industryのラインアップの1つである搬送計画最適化エンジン「LogiRiSM」の一部機能が導入・連携されています。この統合制御のもと、GTPシステム「HaiPick Climb System」や無人搬送車が導入されました。
高さ約5mの保管棚からケース単位で商品を自動搬送し、最大27万SKUの高密度保管を実現します。ロボットが商品を作業者の元へ自動搬送することでスタッフの歩行時間を短縮し、首都圏・中部・近畿IDCの主要3拠点の実績平均値と比較して約40%の生産性向上を見込んでいます。さらに、自動倉庫内の稼働データを活用した効率的な棚卸により、既存拠点比で50%~70%の工数削減を見込むとしています。
地域共生の取り組みと再生素材の活用
東北IDCの稼働に伴い、約100名の新規雇用が創出されます。施設内には大型高効率空調による温度管理や、低騒音型のコンベヤ、自動搬送ロボットが導入され、機械音を最小限に抑えた職場環境が整備されました。見学ルートや、地域住民やパートナー企業とのコミュニケーションを生み出す「多目的交流エリア」も設けられています。
環境面では、プラスチック資源循環サービス「カウネット Loopla」を通じて回収した使用済みプラスチックを再資源化し、約10%配合した素材を庫内の折りたたみコンテナ4,000個およびパレット500個に採用しました。自社物流拠点において同サービス由来の再生素材を用いた物流資材の導入はコクヨグループ初となります。
施設概要
- 名称:東北IDC
- 所在地:宮城県仙台市泉区明通三丁目31番
- 竣工:2026年2月28日(土)
- 稼働開始:2026年11月30日(月)
- 賃借坪数:約7,000坪(2階、3階)
- 延床坪数:約15,000坪
- 建物階数:4階建(133m×103m)、RCS構造(鉄筋コンクリート造一部鉄骨造、耐震)
本記事はコクヨ株式会社の発表をもとに作成されています。
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