ABEJA、ヤマザキマザックと製造現場のフィジカルAI実装に向けた業務連携を開始
ABEJAとヤマザキマザック、製造現場のフィジカルAI実装に向け共同開発を開始
CATEGORY: テクノロジー
株式会社ABEJAとヤマザキマザック株式会社は業務連携し、製造現場におけるフィジカルAIの実装に向けた共同開発を開始します。ABEJA Platformを活用してフィジカルAIの実装を進め、ヤマザキマザックの顧客企業における生産性向上やコスト削減の支援、人手不足や技能継承といった製造業の課題解決への貢献を目指します。
共同開発の背景と目的
国内の製造業では、航空宇宙や半導体、EVなどの成長分野の拡大に伴って製造現場に高い生産性と柔軟性が求められています。その一方で、工程設計や生産計画の立案、段取り作業などは作業者の経験や熟練技能に依存しており、人手不足や技能継承が課題となっています。
こうした状況を受け、AIが周囲の状況を認識・判断してロボットや設備を自律的に動作させるフィジカルAIへの注目が高まっています。工作機械業界でも、加工工程の最適化だけでなく製造工程全体で人の判断や作業を支援する仕組みが求められており、両社はフィジカルAIの実用化を加速し製造現場の自律化を実現するため共同開発に至りました。
経済産業省の「ものづくり白書」によると、現在、製造業は日本の国内総生産(GDP)の約2割を占める基幹産業です。両社はAIを活用したソリューションの拡充や既存の製品・サービスの高度化を進め、日本の製造業の競争力強化を目指すとしています。
共同開発における具体的な取り組み
今回の取り組みでは、ABEJA Platformを活用し、人と協調しながらAIが高度化する「Human in the Loop」を用いて、AIエージェントの開発とロボット行動学習環境の構築を進めます。開発するエージェントは導入後も現場のデータやノウハウを継続的に学習し、顧客ごとの生産環境に適応していきます。

主な取り組み内容は以下の3点です。
- 加工工程の最適化のためのAIエージェントの開発:加工部品に応じた加工方法、加工順序、切削条件を含む加工工程の設計を自動で策定・提案します。暗黙知となっているノウハウを組織全体で活用可能にし、業務品質の平準化や生産リードタイムの短縮を図ります。
- 生産スケジュールの最適化のためのAIエージェントの開発:生産計画、設備の稼働状況、部材の在庫情報、現場の運用ノウハウを踏まえ、工作機械や自動化システムの最適化した生産スケジュールを策定・提案します。突発的な部材不足や特急オーダーなどの状況変化に迅速に対応し、設備稼働率の向上と安定した生産の実現を目指します。
- ロボット行動学習環境の構築:自動化システムの自律動作実現に向け、作業データの収集・蓄積からAIモデルの学習・評価、実機での動作検証までを一貫して実施できる環境をABEJA Platform上で構築します。
今後の展望
両社は、工程設計や稼働スケジュールの最適化を提案するAIエージェントの開発とロボット行動学習環境の構築を進め、製造現場の自律化を目指します。将来的には、開発したAIエージェントをヤマザキマザック製工作機械や関連する自動化システムへ実装し、持続可能なモノづくりへの貢献を図る方針です。
両社の概要
ヤマザキマザック株式会社
- 本社:愛知県丹羽郡大口町竹田1-131
- 創業:1919年
- 代表:代表取締役会長 山崎 智久、代表取締役社長 山崎 高嗣
- 生産品目:ハイブリッド複合加工機、マルチタスキングマシン (複合加工機)、5軸加工機、CNC旋盤、CNC装置、立形マシニングセンタ、横形マシニングセンタ、レーザ加工機、自動化システム、CAD/CAMシステム、生産支援ソフトウェア
- URL:https://www.mazak.com/jp-ja/
株式会社ABEJA
- 本社:東京都港区三田一丁目1番14号 Bizflex麻布十番2階
- 設立:2012年9月10日
- 代表:代表取締役CEO 岡田 陽介
- 事業:顧客のAI活用を実運用として成立させ、継続的な高度化を実現する「エンタープライズプラットフォーム事業」
- URL:https://abejainc.com
本記事は株式会社ABEJAの発表をもとに作成されています。国内総生産に関する情報は経済産業省「ものづくり白書」に基づきます。
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