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リバーや日本軽金属など、環境省のアルミ水平リサイクル実証事業に採択

TREホールディングス株式会社の連結子会社であるリバー株式会社、日本軽金属ホールディングス株式会社の連結子会社である日本軽金属株式会社、株式会社みずほ銀行の3社による実施体制が、環境省の「令和8年度国内資源循環体制構築に向けた再エネ関連製品及びベース素材の全体最適化実証事業(委託)」に採択されました。本事業はリバーを代表事業者、日本軽金属とみずほ銀行を共同実施者、みずほリース株式会社を協力会社として進められます。混合アルミスクラップを国内で展伸材向け原料として水平リサイクルするための条件を明らかにすることを目指します。

背景と国内循環における課題

アルミニウムは自動車や建材、家電、飲料缶などに広く用いられる基幹素材ですが、一次地金の製造時には多量の電力を必要とし、サプライチェーンにおけるエネルギー起源CO2排出量が大きい素材です。さらに一次地金は全量を海外からの輸入に依存しているため、調達リスクを抱えています。一次地金に比べて製造時のエネルギー起源CO2排出量を大幅に削減できるリサイクルアルミの利用は、脱炭素と資源安全保障の両面で重要視されています。

しかし現状では、飲料缶のように回収や再資源化の仕組みが比較的確立している分野を除き、回収された混合アルミスクラップの多くは鋳物材へのカスケード利用や海外流出に向かっています。板や押出製品といったアルミ展伸材向けに国内循環する仕組みは十分に整っておらず、品質のばらつきが大きい混合アルミスクラップやゾルバを対象に、事業性をもった選別条件の検証が求められています。

多段階選別プロセスの構築と実証内容

本事業では、リバーが保有する国内最大級の湿式比重選別設備を前処理工程に活用し、物質のX線透過性の違いを利用したX線選別と、レーザー誘起ブレークダウン分光法を活用した最新型LIBS ソーターを組み合わせた多段階の選別プロセスを構築します。

実証における主な実施事項は以下の通りです。

  • 高度選別プロセスの性能検証及び展伸材用途のリサイクルアルミの適用先候補の検討(粒度が選別精度に与える影響の検証、溶解・成分調整・品質評価による適用先候補の検討)
  • 静脈側の選別条件及び動脈側の受入条件の動静脈連携によるすり合わせ(最適な選別条件と受入条件の検討)
  • 効果検証及び商業化に向けた調査検討(エネルギー起源CO2排出量の削減効果、国内資源循環促進効果、脱炭素型金属リサイクルビジネスの活性化、母材確保や優先分野などの出口戦略の検討)

解決を目指す3つの技術的課題

本実証では、主に以下の技術的課題の解決を目指しています。

  • 由来や性状が多様な混合アルミスクラップから、展伸材用途で必要な合金系(番手)レベルの高度選別を量産条件下で成立させること
  • 静脈側で選別後の素材が動脈側の溶解・製造工程で要求される受入基準に適合するかを明確化し、双方が許容可能な水準を見出すこと
  • 選別精度や歩留まり、品位、採算性などの経済性と、エネルギー起源CO2排出量の削減効果や海外依存度の低減といった環境性を両立させること

連携各社の体制

実証に取り組む各社の概要は以下の通りです。

  • リバー株式会社(代表事業者):代表取締役社長は松岡 直人。TRE グループとして「WX(Waste Transformation)」を掲げ、廃棄物や使用済製品の高度循環型社会および脱炭素社会の実現を目指す
  • 日本軽金属株式会社(共同実施者):代表取締役社長は朝来野 修一。日本軽金属グループの2035年ビジョンに向けて低炭素材料の調達力を強化し、循環利用推進のためのリサイクル技術確立や循環型サプライチェーンの構築を目指す
  • 株式会社みずほ銀行(共同実施者):頭取は加藤 勝彦。サーキュラーエコノミー産業を創り出すオーガナイザーを目指し、リースやリサーチ・コンサルティング等の機能を活用して動脈と静脈をつなげるサプライチェーン構築に貢献する
  • みずほリース株式会社:協力会社として参画

本記事はリバー株式会社、日本軽金属株式会社、株式会社みずほ銀行の発表をもとに作成しました。

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