豊岡市が永楽館歌舞伎の継続へクラウドファンディング型ふるさと納税を実施
兵庫県豊岡市出石町にある芝居小屋の出石永楽館で上演されている永楽館歌舞伎について、継続開催を支えるためのクラウドファンディング型ふるさと納税が実施されています。定員が360席と限られる同館では、入場券が完売しても入場料収入だけでは収支が大きな赤字となり、近年は開催が危ぶまれる状況が生じています。集まった寄附はダイレクトに同事業の財源として活用されます。
芝居小屋で続く永楽館歌舞伎の歩み
出石永楽館は、兵庫県豊岡市出石町にある1934年(明治9年)に建築された木造の芝居小屋です。2008年に復原修理が行われ、同年からコロナ禍の3年間を除いて毎年片岡愛之助さんを招き、永楽館歌舞伎公演を継続してきました。片岡愛之助さんはこの公演をライフワークと位置づけています。
定員360席が生み出す臨場感と地域による運営
永楽館歌舞伎は定員360席という規模のため、片岡愛之助さんが出演する本格歌舞伎を近さと一体感をもって観賞できます。会場となる出石永楽館は兵庫県指定重要有形文化財指定を受けており、木造の風情のなかで歌舞伎の伝統的な価値に触れられる環境が整っています。
公演の運営は多くの住民ボランティアスタッフが担っており、地域ならではの観劇体験を提供するとともに、小さなまちの一大イベントとして地域の誇りにもなっています。
収支面の赤字課題と継続に向けた寄附募集
永楽館歌舞伎には全国から多くのファンが訪れ、称賛や継続を望む声が寄せられているものの、座席数が360人しかないことから入場料収入のみでは大きな赤字が発生しています。
主催側はファンの期待に応え、国内外でその意義が一層評価されることを願いながら毎年開催し続けたいとしており、クラウドファンディング型ふるさと納税(ガバメントクラウドファンディング)による資金調達を行っています。制度の利用により、寄附額から2,000円を引いた額が住民税から控除されます。
返礼品の内容と寄附の手続き
実質2,000円の負担で寄附額の3割程度の価値の返礼品が受け取れます。返礼品の受け取りは豊岡市以外に在住する方が対象となります。
- 返礼品の例: 但馬牛、松葉ガニ、出石皿そば、豊岡鞄、ブランド米、旅行クーポン券など約1000項目
- 申込み方法: 専用のクラウドファンディング型ふるさと納税ページ内の「ふるさと納税で応援」から手続きを実施
専用ページ以外からの豊岡市へのふるさと納税では永楽館歌舞伎の応援にならないため、注意が呼びかけられています。
本記事は豊岡市の発表をもとに作成されています。
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