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低濃度水素の臓器移植応用|骨軟骨・肝臓・肺移植の虚血再灌流障害を抑制 MiZ・北里大学・京都大学大学院医学研究科 3 論文

MiZ、水素による臓器保護の研究成果を発表 安全な低濃度吸入への転換を提言

CATEGORY: テクノロジー

神奈川県鎌倉市のMiZ株式会社は、北里大学 医療衛生学部および京都大学大学院医学研究科との共同研究による、水素を用いた移植組織・臓器保護に関する3本の研究成果を発表しました。同社は骨軟骨や肝臓、肺を対象とした各研究の要点を整理するとともに、Ichikawa et al.(2026)の学術的検証に基づく安全な低濃度水素吸入のあり方を提言しています。

共同研究による移植組織・臓器保護の3成果

発表された研究成果の一つである北里大学 医療衛生学部との共同研究(Yamada et al., 2014, Sci World J 2014:109876)では、ラットの骨軟骨組織を水素添加DMEMまたはUW液で4℃・21日間保存し、水素無添加と比べて軟骨細胞の生存率が有意に改善したことが示されました。特に水素添加DMEMにおいて生存率と組織形態が良好に維持されたとしています。

京都大学大学院医学研究科 肝胆膵・移植外科との共同研究(Tamaki et al., 2018, Liver Transpl 24(11):1589–1602)では、低温保存後の肝臓に水素含有液を流す「HyFACS(Hydrogen Flush After Cold Storage)」法を検討しました。UW液で24時間低温保存したラット肝臓に水素含有液(約1.0 ppm)を門脈や肝動脈から流し再灌流したところ、肝障害マーカーの漏出抑制や酸化障害の軽減などが認められました。

さらに、京都大学大学院医学研究科 呼吸器外科との共同研究(Saito et al., 2020, J Thorac Cardiovasc Surg 159(5):2110–2118)では、ラット肺移植モデルにおいて水素濃度1.0 ppm超の保存液を用いることで、酸素化の改善や肺浮腫の軽減などが確認されたと報告されています。

低濃度水素吸入の併用展望と共通機構

これらの研究では、組織や臓器が異なるものの水素による保護効果が示されており、再灌流時に増加するヒドロキシルラジカル(•OH)を選択的に消去する共通の機序が考えられています。

今後は臓器保存や処置に加え、移植前のドナーや移植前後のレシピエントに対して低濃度水素吸入を行う併用法の検証が期待されています。臓器によって水素の到達量や時間が異なることから、吸入開始の時期、濃度、吸入時間、保存液による処置との組み合わせ方の検証が課題として挙げられています。

高濃度吸入器のリスクと実証値に基づく安全管理

同社は慶應義塾大学等との共同研究を含め、高濃度水素吸入器の爆発危険性と低濃度水素の発生技術に関する査読論文を発表してきました。日常的な吸入環境では水素濃度が10体積%を超えると爆発の危険性があるとし、装置出力濃度を吸入環境実証値である10体積%以下に管理する設計を提唱しています。

消費者庁 事故情報データバンクシステムには、装置出力濃度が67~100体積%の機器使用に伴い、顔面複雑骨折(2025年2月、エステ店、事案No.508163)や内臓組織破裂(2024年10月、自宅、事案No.496203)、気管支穿孔・大量出血(2024年9月、自宅、事案No.496928)などの人体内部爆発を含む重大事故が複数報告されています。同社は、周辺の換気や加湿のみでは事故を防げないとし、装置設計の段階で出力濃度を抑える本質的安全設計の重要性を指摘しています。

会社概要

  • 商号:MiZ株式会社
  • 所在地:〒247-0056 神奈川県鎌倉市大船2丁目19番15号
  • 電話番号:0467-53-7511
  • 公式サイト:https://e-miz.co.jp/

本記事はMiZ株式会社の発表をもとに作成されています。

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