相模原のふくろうの家、送迎車の大型化とカフェ併設施設への移転目指しクラファン開始
神奈川県相模原市で聴覚障がい当事者が中心となって運営する就労継続支援B型事業所「ふくろうの家」(運営:合同会社DEAF LIFE)は、送迎環境の改善およびカフェ併設型施設への移転・拡充を目指し、クラウドファンディングを開始した。開所から利用者が増加するなか、送迎車両の不足や現施設の機能制限といった課題を解決するため、資金調達を進める。集まった資金は、大型送迎車両の導入や新施設の整備などに充てられる計画だ。
利用者増加に伴う送迎環境の課題と移転の狙い

2025年12月に開所した「ふくろうの家」は、ろう者や難聴者が手話でコミュニケーションを取りながら安心して働ける居場所として、手話講座や各種ワークショップ、地域交流の場などを提供してきた。しかし、開所から1年足らずで利用者数が倍増したことにより、新たな課題に直面しているという。
現在使用している中古の軽自動車は一度に送迎できる人数が限られており、何度も往復しなければならない状況にある。さらにエアコンの故障に加え、歩行補助車を利用する方の増加に伴って乗車スペースの確保も難しくなっており、送迎の都合から通所を諦めざるを得ないケースも出ている。また、現在の施設では食品を扱うことができず、ろう者が接客や調理を通じて働く場や、地域住民が手話文化や多様性に触れられる拠点の構築が求められていた。こうした状況を受け、同事業所は「送迎車の大型化(7〜8人乗り)」と「食品取扱可能な新施設への移転・カフェ併設」の実現を目指す。
プロジェクト名は「【ふくろうの家】手話で働き、手話でつながる。みんなの居場所をつくりたい。」で、実施期間は2026年10月15日〜2026年11月30日となっている。目標金額は2,000,000円で、最終ゴールは5,000,000円に設定された。
目標金額の達成段階に応じた資金使途は以下の通り。
- 【ファーストゴール(200万円)】: 大型送迎車両の頭金、新施設物件契約費用
- 【セカンドゴール(300万円)】: 新施設のバリアフリー改修・内部リフォーム費用
- 【サードゴール(400万円)】: 併設カフェの厨房設備工事費用
- 【ファイナルゴール(500万円)】: カフェ客席備品・調理器具等の購入費
主な返礼品には、クラファン限定デザイン オリジナルTシャツ・クリアファイル、手話動画付きメッセージ(字幕あり)、「ふくろうの家」1周年記念イベントご招待券、特別手話講座 参加チケット などが用意されている。
地域交流拠点を目指す代表者の思い

管理者を務める前川澄子氏は、ろう者の両親のもとで育った経験から、仲間と支え合い手話で安心して働ける場所を作りたいという思いで同事業所を開所したと経緯を説明する。新施設に併設予定のカフェについて前川氏は、「単なる飲食店ではなく、聞こえる人と聞こえない人が自然に出会い、手話や聴覚障がいについて理解を深め合える地域交流の拠点です」としており、障がいの有無にかかわらず誰もがつながりを感じられる社会を相模原からつくっていきたいと支援を呼びかけている。
事業所概要
- 事業所名: 就労継続支援B型事業所 ふくろうの家
- 運営会社: 合同会社DEAF LIFE
- 管理者: 前川澄子
- 所在地: 神奈川県相模原市
- 事業内容: 聴覚障がい者を対象とした就労継続支援B型事業、手話講座、地域交流ワークショップの運営など
本記事は合同会社DEAF LIFEの発表をもとに作成。
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