阪大やマンダムなどの共同研究グループがIFSCC最優秀基礎研究ポスター賞を受賞
大阪大学大学院薬学研究科 マンダム先端化粧品科学協働研究所の鳥山真奈美特任准教授(常勤)や藤田郁尚副所長らによる共同研究グループが、オーストラリアで開催された「第36回国際化粧品技術者会連盟2026パース大会(The 36th IFSCC Congress 2026 Perth)」で最優秀基礎研究ポスター賞(Poster Fundamental Research Award)を受賞しました。
受賞した研究テーマは「一次繊毛による炎症記憶の制御 -表皮幹細胞に存在する一次繊毛に着目した慢性炎症制御メカニズムの解明-」です。同大会において全825件(口頭発表76件、ポスター発表749件)の研究発表が行われる中での受賞となりました。
一次繊毛に着目した慢性炎症の制御メカニズムを解明
受賞対象となった研究は、細胞の表面に形成され、外部からの刺激を感知するアンテナのような役割を持つとされる「一次繊毛」に着目したものです。

研究グループは、一次繊毛が皮膚における「炎症記憶」に関与し、炎症が繰り返される仕組みに関わる可能性を見出しました。一次繊毛の形成を抑制することで、肌の炎症を一時的に抑えるだけでなく、炎症が再び起こりにくい状態へ導く新たなスキンケア技術の可能性を提示しています。細胞生物学的な知見を化粧品科学へ応用する独自性が高く評価されました。
同研究テーマは、The Cosmetic Victories 2026の学術部門(Academic prize)でも最優秀賞を受賞しています。
炎症再発予防の技術応用を目指す
研究グループは、「炎症再発予防」という視点により、肌の安定性やレジリエンス(回復力・抵抗力)向上につながる次世代スキンケア技術として期待されているとしています。
今後は一次繊毛を介した皮膚炎症制御メカニズムのさらなる解明を進め、敏感肌や肌荒れを繰り返しやすい肌に対する新たなスキンケア技術への応用を目指す方針です。
大会および共同研究グループの概要
国際化粧品技術者会連盟(IFSCC:The International Federation of Societies of Cosmetic Chemists)は1959年に結成された組織で、世界各地78地域におよぶ48の団体が加盟し、約16,000名の会員で構成されています。
研究に参画した共同研究グループの構成機関および主な研究者は以下の通りです。
- マンダム
- 大阪大学大学院薬学研究科 マンダム先端化粧品科学協働研究所(鳥山真奈美特任准教授(常勤)、藤田郁尚副所長ら)
- 東京大学医科学研究所(石井健教授)
- 名古屋市立大学大学院医学研究科(森田明理教授)
- 大阪大学微生物病研究所(元岡大祐講師ら)
本記事はマンダムおよび共同研究グループの発表をもとに作成しました。
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