工大サミット連携PBLを広島工業大学で開催 宮島の地域課題解決へ9大学が参加
広島工業大学は、全国の私立9大学が参加する「工大サミット」と連携したPBL(課題解決型学習)を、2026年9月1日から3日までの3日間にわたり開催した。同大学を会場として全国から集まった学生たちが、昨年度に引き続き宮島の地域課題の解決に挑戦した。学生たちは2泊3日の合宿形式で寝食をともにしながら、大学や学年、専門分野の垣根を越えてチームを結成し、宮島が抱える課題とその解決策を検討した。

現地調査から宮島の課題を抽出
初日、学生たちは宮島の町家通りを実際に歩き、地域住民や観光に携わる方々への聞き取り調査などを通じて地域の課題を探った。
調査を進める中で、学生たちはそれぞれの視点から、観光客の回遊性に課題があることや町家の保存・活用が十分に行われていないこと、地域住民と観光客との交流が少ないこと、空き家の利活用が進んでいないことに着目した。
廿日市市の職員への成果発表とポスターセッション
2日目は初日に発見した課題を共有しながら解決策を検討し、3日目の最終プレゼンテーションに向けて準備を進めた。最終日には廿日市市の職員の方々を前に、各チームが3日間の成果を発表した。提案の中には、町家を1つの建物として活用するだけでなく、複数の町家に異なる役割を持たせることで島全体を一つのまとまりとして活用し、地域住民同士のつながりを生かしながら観光客との交流促進や町家の保存・活用につなげるアイデアもあった。
発表後にはポスターセッションも実施された。学生が約2分間で提案のポイントを説明した後、コメンテーターと意見を交わしながらフィードバックを受けた。さまざまな立場から意見をもらうことで、自らの提案をさらに深く考える機会となった。
専門や大学を越えた協働による学び


参加した学生からは、大学や専門分野を越えて交流することについての感想が聞かれた。広島工業大学の学生である山岡さん(島根県立平田高等学校出身/島根県)は、異なる学科や県外の学生とも交流できたことを振り返り、「自分にはなかった考え方を知ることができ、お互いに良い刺激を受けることができた」と話した。

また、電気分野を学ぶ愛知工業大学の山中さんは、観光地を歩いた経験などから人の流れを視覚的に誘導する「石畳」のアイデアを提案し、環境の異なる人たちとどのように意見をまとめていくかを経験できたことが良かったとして、今後に生かしていきたいと振り返った。講評では、限られた時間の中で普段とは異なる仲間とともに課題を発見し、解決策まで考え抜いた学生たちの取り組みが評価された。
工大サミット連携PBLの参加大学

工大サミットに参加する私立9大学は以下の通り。

- 愛知工業大学
- 大阪工業大学
- 神奈川工科大学
- 芝浦工業大学
- 東北工業大学
- 福井工業大学
- 福岡工業大学
- 北海道科学大学
- 広島工業大学

本記事は広島工業大学の発表をもとに作成。
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