GRIFFYとエコモットの配筋検査ARアプリBAIASがグッドデザイン賞を受賞
株式会社GRIFFYとエコモット株式会社が開発・提供する配筋検査ARシステム『BAIAS』(バイアス)のiPad Pro用アプリケーションが、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2026年度グッドデザイン賞」を受賞した。今回の受賞は、2025年7月に実施したユーザーインターフェース(UI)およびユーザー体験(UX)の全面的な再設計が評価されたものだ。建設現場の配筋検査という専門性の高い業務を、AR(拡張現実)技術に触れたことのない利用者でも迷わず進められる体験として設計し直した点が認められた。

直感的な操作とガイダンスで現場の習熟差を吸収
今回の受賞では、前例の乏しいAR計測という行為を既存体験に橋渡しするUIや、検査プロセスの分解と再統合、UIによる計測精度の担保といったデザインが評価された。ゲームや3Dモデリングツールなどの類似性を取り入れて最小限の学習で使い始められるようにしたほか、配筋間隔やかぶり厚、重ね継手など計測モードごとに異なっていた操作を共通のレイアウトとUI部品で統一している。さらに、撮影距離や角度などの計測のコツを画面内で案内することで、操作の習熟度による差を設計で吸収した。

審査委員の公開コメントでは、既存のデジタル検査に比べてiPad Pro上で簡単に計測作業ができる点や、リテラシーに差がある現場で顧客から高く評価される完成度まで引き上げている点が挙げられ、「深刻な人材不足に直面する現場の負担を劇的に減らすと同時に、今後の建設現場におけるDX推進を力強く牽引していくことが期待される」と評されている。
1名での検査を実現するBAIASの機能と実績
BAIASは、鉄筋コンクリート構造物の配筋検査を1名でも行えるiPad Pro用アプリケーションとして2023年4月に提供が開始された。iPad Proに搭載されたLiDARセンサーとカメラを活用し、鉄筋の本数・間隔・径、かぶり厚さ、重ね継手長、定着長、スペーサー個数を計測してAR表示した写真として保存する。
国土交通省の実施要領に定められた計測項目に対応しており、2025年4月には国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)で「活用促進技術」に選定された(登録番号:CB-230022-VE)。壁や床の鉛直・水平配筋だけでなく、斜め配筋や筒状の鉄筋かご、円弧状配筋にも対応し、通信環境のない場所でも計測が完結する。累計導入現場数は400を超え、BAIASを活用した工事が国土交通省「令和6年度インフラDX大賞」優秀賞を受賞している。
今後の展開と受賞展への出展
両社は今後、今回評価された設計の考え方を株式会社GRIFFYが提供する他の現場向けアプリケーションにも展開する方針だ。BAIASについては利用者の声をもとにしたUI改善を進めるとともに、写真管理ツールやBIM/CIMツールとのデータ連携を推進し、建設現場のデジタル化を加速させていくとしている。
なお、受賞対象は2026年10月31日(土)~11月4日(水)に東京ミッドタウン各所(東京都港区赤坂9-7-1)で開催される2026年度グッドデザイン賞受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2026」に出展される予定だ。
企業概要
- 株式会社GRIFFY
- 所在地:〒101-0047 東京都千代田区内神田2丁目12番6号 内神田OSビル7階
- 代表:代表取締役 入澤 拓也
- 設立:2023年12月
- 資本金:6,000万円
- 事業内容:建設現場向けのDXソリューション提供事業
- URL:https://griffy.co.jp/
- エコモット株式会社
- 所在地:〒060-0031 北海道札幌市中央区北1条東1丁目2番5号 カレスサッポロビル7階
- 代表:代表取締役 入澤 拓也
- 設立:2007年2月
- 資本金:6億1,796万円(2026年2月末現在)
- 事業内容:IoTソリューションの企画、およびこれに付随する端末製造、通信インフラ、アプリケーション開発、並びにクラウドサービスの運用・保守に関する業務のワンストップでの提供
- URL:https://www.ecomott.co.jp/
本記事は株式会社GRIFFYおよびエコモット株式会社の発表をもとに作成。審査委員コメントはグッドデザイン賞 公式ウェブサイト 受賞ギャラリー(https://www.g-mark.org/gallery/winners/38001)を出典としています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



