おいしい健康、関節リウマチ患者の心理的負担に関する調査結果を日本骨免疫学会で発表
AI 献立・栄養管理アプリ『おいしい健康』を運営する株式会社おいしい健康(代表取締役CEO:野尻哲也)は、関節リウマチ患者を対象に診察室では伝わりにくい心理的負担や生活上のニーズに関する多面的な調査を実施しました。本調査の結果は、2026 年 6 月 28 日~30 日に開催された第 11 回日本骨免疫学会にて発表されました。
症状コントロール下でも残る将来不安や精神的負担
AI 献立・栄養管理アプリ『おいしい健康』の会員である関節リウマチ患者151名を対象とした調査では、全体の傾向として症状は一定程度コントロールされていたものの、「痛みや不調があっても我慢してしまう」人や、「将来の健康への不安」「精神的な負担」を感じている人が一定数存在することが示されました。表面的な症状の把握だけでは患者の真のニーズを掴みきれないことが示唆された形です。
治療内容別のサブ解析によると、MTXを中心とした初期治療群(MTX/ステロイド/csDMARDs 治療群)において将来への不安や精神的負担が高く残存する傾向が強くみられ、「生活の制限」「治療説明の不十分さ」「希望を伝えることの難しさ」といった医療者とのコミュニケーション面での課題も強く確認されました。

一方で、生物学的製剤群やJAK 阻害薬群では、「痛みや不調は仕方ないと我慢することがある」という質問に対するVAS スコアの中央値や平均値は MTX 単剤群より高い一方、「将来への不安」は低い傾向がみられました。ただし、JAK 阻害薬群(n=10)では「精神的負担」が MTX 単剤群より高くなるなど、他の項目とは異なる結果もみられており、少数サンプルであることによるばらつきへの留意が必要とされています。なお、群間の差は記述的な傾向であり、統計的な有意差は確認されていません。

患者との共同意思決定(SDM)の重要性と調査の限界
今回の結果を受け、心理的負担などは治療内容を見直すことで緩和される可能性があるとされています。患者との共同意思決定(SDM)に基づく対話を通じて、症状だけでなく患者の内面的な課題やニーズを拾い上げ、適切なタイミングで適切な治療へとつなげていくことが患者のQOL向上に貢献すると考えられています。
なお、本調査にはいくつかの限界が挙げられています。自己申告によるVAS評価であるため因果関係や経時的な変化は評価できないこと、サブ解析のサンプル数が限られているため統計学的検定ではなく記述的分析にとどまっていることがあります。さらに、既存の妥当性が評価された医学的指標ではなく同社が独自に設計したアンケートを用いている点や、アプリユーザーを対象としているため代表性に留意が必要である点も示されています。
学会発表と調査の概要
学会発表および調査の概要は以下の通りです。
- 学会名:第 11 回日本骨免疫学会
- 会期:2026 年 6 月 28 日~30 日
- 会場:ANA インターコンチネンタル石垣(沖縄県石垣市)
- 演題名:関節リウマチ患者における治療・生活満足度の多面的 VAS 評価 ―横断的サーベイ研究―
- 発表者:青木茜 1、清水成 1、橋本優子 1、木村美貴 1、濱田一喜 1、野尻哲也 1(1 株式会社おいしい健康)
- 調査手法:横断的サーベイ研究(Web アンケート)
- 調査対象:AI 献立・栄養管理アプリ『おいしい健康』の会員である関節リウマチ患者
- 調査期間:2026 年 3 月 9 日〜3 月 15 日
- 回答状況:研究への同意・回答 173 名のうち、適格基準を満たした 151 名を解析対象(年齢:61.9±16.2 歳、性別:男性 13.9%・女性 85.4%)
- 調査項目:「治療・症状」「心理的負担」「医療者とのコミュニケーション」など全 19 項目について、VAS(Visual Analogue Scale:0〜10、11 段階、0:全く感じない、10:非常に感じる)で評価
AI 献立・栄養管理アプリ『おいしい健康』は、健康状態や疾患、食の好みなどに合わせてAIが最適な献立・レシピを提案するパーソナライズ食事管理サービスです。
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株式会社おいしい健康は、『Food as Medicine』をコンセプトに製薬企業の患者サポートプログラム(PSP)を食事・栄養面から支援するヘルスケア・スタートアップです。月間 200 万人の患者・家族が利用するアプリ「おいしい健康」と医療機関向け生活指導 SaaS「Kakaris(カカリス)」を基盤に事業を展開しています。
本記事は株式会社おいしい健康の発表をもとに作成しました。
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