人とAIの新たな関係をデザインするStarley株式会社は、X&KSK、TBSイノベーション・パートナーズ3号投資事業組合、W fundなどを引受先とした第三者割当増資により、総額約2億円の資金調達を実施した。今回の調達は前回の7億円に続くエクステンションラウンドとして行われ、累計調達額は10億円となった。

Starleyが提供する音声会話型おしゃべりAI「Cotomo」は、日常会話や雑談を得意とし、ユーザーの興味や好みに基づいた話題について快適なコミュニケーションを実現する。2024年2月のリリース以降、累計返答回数は約4億回に達し、生成AIを用いたプロダクトとして有数の規模に成長している。また、2024年12月にはシニア向けサービス「茶の間Cotomo」の提供も開始された。

調達した資金は、エンターテインメント領域やシニア層向け支援サービスへの応用を加速するため、採用強化や開発の強化、マーケティングおよびアライアンスの拡充に活用される。具体的には、エンジニアやデザイナー、プロダクトマネージャーの採用による顧客体験の改善や開発の加速、データ基盤の強化が行われる。また、タレントや声優の個性を反映した「キャラCotomo」の展開による新たなエンターテインメント体験の提供や、シニア向けの脳の健康維持や家族間コミュニケーションをサポートする「茶の間Cotomo」を中心としたサービス提供や研究開発にも注力する。

Starleyは、「Cotomo」を通じて日常的な雑談から悩み相談まで、ユーザーの様々な感情や想いに寄り添うAIアプリを目指している。また、「茶の間Cotomo」では、離れた家族を電話を通じたコミュニケーションでサポートし、高齢者の毎日の楽しみを生み出すとともに、家族への安否確認や会話のつなぎ役を担うサービスを提供している。