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計数技研、カメラ映像からモデルを切り替えるAI監視技術で日米中特許を取得

大阪府大阪市住之江区に本社を置く株式会社計数技研は、カメラ映像から監視対象の種類や周囲の環境をAIが判定し、シーンごとに適したAIモデルを動的に切り替えて異常を検知する監視技術について、日本・アメリカ・中国で特許を取得しました。この技術により、自動運転車やロボット、ドローンなどの移動体に搭載された小型のエッジコンピューターでも、高度なAI監視を低い消費電力で行うことが可能になります。同社は今後、自動運転車や警備・配送ロボット、スマートシティの実証などを手がける事業者に向けて、ライセンス提供と共同開発の提案を進める方針です。

開発の背景とエッジ側の課題

自動運転車やドローンが普及する次世代モビリティ社会では、移動体が「街の目」として都市データやインフラと連携し、安全確保や災害防止に寄与することが期待されています。しかし、移動中のカメラ映像は絶えず変化し、場所によって検知すべき危険の種類も異なります。

あらゆる異常を網羅的に検知するために大規模なAIモデルを常時稼働させようとすると、車載やロボット向けのエッジコンピューター(MPU等)が持つ処理能力や消費電力の制約を超えてしまい、消費電力の大幅な増加を招くという課題がありました。

場所を見分けるAIと専門AIモデルの連携

今回特許を取得した技術は、撮影画像から監視対象の種類や属性をAIが自動判定し、サーバーにあらかじめ用意された特化型の小規模AIモデルを取得・適用する仕組みを採用しています。異常を検知した際は、判定の確からしさ(確信度)に応じて警察や消防、管理者などの通知先を自動で切り替える機能も備えています。

処理の例として、車載カメラが「道路」と判定した場合は「交通事故」「転倒」「ひったくり」などを検知するモデルをサーバーから取得して適用します。車両が「商店街」へ移動したと判定されると、「火災」「喧嘩」「病人」などを検知する商店街向けモデルに切り替えます。

また、1つの映像内に道路と建物が同時に映っている場合のように画面を複数領域に分けて個別のモデルを適用する手法や、音声を組み合わせて検知する構成も特許の範囲に含まれています。

技術の利点と想定用途

必要なモデルのみを動かすことでエッジ側での処理が可能となり、常時稼働による電力消費を抑制します。特化型モデルを用いることで汎用モデルと比べて誤検知を抑えられるほか、使用するモデルのみを配置するため省メモリ化が図れ、用途に応じたモデルの追加も容易です。

想定される用途としては以下の分野が挙げられています。

  • 自動運転車が走行する都市・農村などあらゆる環境の見守りと安全確保
  • 配送ロボット・警備ロボット・ドローンによる巡回監視
  • スマートシティ、実証都市のインフラ監視
  • 設置場所を事前に決めなくてよい汎用監視カメラ(設置後にAIが場所を判断)

取得特許と会社概要

登録された特許の詳細は以下の通りです。

  • 日本 特許第6742623号(2020年7月31日登録)監視装置、監視方法、及びプログラム
  • 中国 授权公告号CN115004269B(2024年4月16日登録)监视装置、监视方法及程序
  • 米国 PATENT NO. 12,705,896(2026年8月11日登録)Monitoring device, monitoring method, and program

株式会社計数技研の概要は以下の通りです。

  • 会社名:株式会社計数技研
  • 所在地:大阪府大阪市住之江区南港北2-1-10
  • 事業内容:ロボット・AI・VR・フィジカルAI技術開発
  • URL:https://keisuu.co.jp/

本記事は株式会社計数技研の発表をもとに作成されています。

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