「Ishare Investor Survey 2026Q2」 を公開
個人投資家の4割超が情報不足で見送り経験 Ishare調査

CATEGORY: ビジネス

リサーチ・コミュニティ・プラットフォーム「Ishare」を運営する株式会社Ishareは、日本株の個別銘柄に投資している個人投資家を対象とした四半期定点調査「Ishare Investor Survey 2026 Q2」の結果を公開しました。有効回答1,094人を集計したところ、直近3か月に情報不足によって投資判断を先送り・見送りした経験がある投資家は43.5%に上りました。本調査では成立した投資ではなく、成立しなかった投資の背景分析が重視されています。
分析に熱心な投資家ほど見送り率が高い傾向

直近3か月に「情報が十分に得られず、判断を先送りしたり見送ったりした」経験がある人は43.5%(476人)でした。そのうち「5回以上」が10.0%、「3〜4回」が16.5%を占め、四半期に3回以上の見送りを経験した投資家は全体の26.4%となっています。
この見送り経験率は、投資家の分析姿勢によって違いが見られます。自分で業績を予想する層では74.0%、Excelなどで詳細なモデルを作る層では83.8%、生成AIをほぼ毎日使う層では85.8%が見送りを経験しています。一方で、定量的な予想をしない層は20.4%にとどまりました。見送り経験者の属性は、61.8%が6銘柄以上を保有し、42.9%が投資経験10年以上、40.3%が金融資産1,000万円以上となっています。

見送りの主因は「いま買う理由」の不足
直近で投資判断を見送った1社について尋ねた結果、最多は「良い会社だとは思ったが、いま買う理由(次に株価が動くきっかけ)が分からなかった」(25.0%)でした。2位の「資料を探したが必要なものが見つからなかった」(14.9%)を10ポイント以上上回っています。

要因を性質別に分類すると、資料が見つからないなどの探索・可読性の問題が32.4%であるのに対し、いま買う理由や成長の道筋などの納得の問題は57.1%を占めました。同社は、多くの開示資料が良い会社であることの証明に紙幅を割き、次に何が起きて企業価値をどう動かすのかを語っていないことが投資に至らない要因であると分析しています。

企業の時価総額によって異なる情報収集の障壁
見送られた企業の時価総額は、1,000億円未満が53.8%を占め、中でも100億円以上300億円未満が24.2%で最多となりました。なお、「規模はわからなかった・意識していなかった」の27.1%を除いた実数ベースでは、規模を認識できた回答のうち73.8%が1,000億円未満でした。
規模別に手が止まった理由を見ると、時価総額100億円未満では「調べること自体をやめた」が21.5%と突出し、100億〜300億円では「資料が見つからない」が26.1%で最多となりました。一方、300億円を超えると「いま買う理由が分からない」が300〜1,000億円で36.8%、5,000億円以上で42.5%を占め、企業規模によって投資家がつまずく要因に違いが生じています。
調査および発表元の概要
本調査の概要は以下の通りです。
- 調査名:Ishare Investor Survey 2026 Q2
- 調査主体・企画:株式会社Ishare
- 実査機関:株式会社ジャストシステム(Fastask)
- 調査目的:日本株の個別銘柄に投資する個人投資家について、銘柄選択の基準、IRイベントへの反応、情報源の利用実態、生成AIの利用状況、および情報不足により投資判断が成立しなかった局面を把握すること
- 調査手法:インターネットリサーチ(調査会社のモニターパネルを用いたクローズド型調査)
- 調査地域:全国
- 母集団・調査対象:日本株の個別銘柄に投資している18歳以上の個人
- 標本抽出方法:調査会社の登録モニターからの抽出
- 調査期間:2026年8月24日(月)〜8月26日(水)
- 有効回答数:1,101人(うち本レポートの集計対象は有効回答を得られた1,094人)
- 集計対象の定義:冒頭の調査趣旨説明(Q1)に対して「アンケートを開始する」を選択した1,094人。「アンケートを終了する」を選択した7人は集計から除外
- 集計方法:単純集計およびクロス集計(ウェイトバック集計は未実施)
- 調査頻度:四半期ごと(本調査は2026年第2四半期分)
※構成比は小数第2位を四捨五入しているため合計が100.0にならない場合があります。本調査は登録モニターを対象とした調査であり、日本の個人投資家全体の分布を推定するものではありません。
発表元である株式会社Ishareの概要は以下の通りです。
- 会社名:株式会社Ishare
- 所在地:東京都千代田区大手町1-7-2 東京サンケイビル27F
- 設立:2021年9月
- 代表者:長谷川 翔平
- 事業内容:リサーチ・コミュニティ・プラットフォーム「Ishare」の開発・運営、フリーアナリストレポートの執筆・公開
- 会社HP:https://corporate.ishare-emh.com/
本記事は株式会社Ishareの発表をもとに作成しました。
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