H2L、素手の動作と力加減を学習するAI技術をCEATECで初公開
東京都港区に本社を置くH2L株式会社(代表取締役:玉城絵美)は、幕張メッセで開催されている「CEATEC 2026」において、素手の日常作業の動作や力加減(固有感覚)を学習する「BodySharing® Physical AI」を初公開した。筋変位センサデバイスとカメラを用いて人の作業データを取得し、ロボットの動作学習へとつなげる仕組みとなっている。会場では、AIの学習が始まる様子や、ヒューマノイドロボットがさまざまな片付けを自律的に実施する様子が披露されている。

筋肉の膨らみから力加減を推定するセンサ技術
固有感覚とは、姿勢や動きなどの動作、重さや抵抗などの力加減に関わる感覚を指す。H2L株式会社の光学式筋変位センサは筋肉の膨らみを読み取り、その変化を手がかりにして力加減を推定する。これにより、物を動かす手順だけでなく、対象に応じた力加減を学習データとして扱うことが可能となる。なお、力加減は筋肉の状態から推定する情報であり、物体の重さや手先にかかる力を直接測定するものではないとしている。

作業者は筋変位センサデバイス(FirstVR)を腕に装着することで、素手のまま日常の道具や物を扱うことができる。スマートフォンまたはPCのカメラから取得する姿勢や動作のデータと、筋変位から推定する力加減を組み合わせ、作業中の身体の使い方を固有感覚データとして記録する。

人の体験データをロボットの自律制御へ活用
BodySharing® Physical AIは、動作と力加減を含む固有感覚データを少量のトークンとして学習に用いる。トークンはAIが情報を扱うための単位であり、人の体験から学んだ結果をもとに、ロボットをどのように動かし、どのような力加減で作業させるかを含む制御信号を生成して自律制御につなげる。
光学式筋変位センサは電気的ノイズや水によるノイズに強く、水場での作業データ取得にも活用できるとされている。H2L株式会社は、製造現場の技能継承、物流や小売の荷扱い、家庭内の片付け支援などを想定し、現場の作業データ取得や専用フィジカルAIの構築、ロボットへの接続に関する相談を受け付けている。
CEATEC 2026での出展情報
展示会および出展ブースの詳細は以下の通りとなる。
- 会期:2026年10月13日(火)から16日(金)
- 開場時間:10:00から17:00
- 会場:幕張メッセ
- 展示場所:ホール6 X(Transformation)パーク 6H242(インターバース社会実装推進メタコンソーシアム(産業技術総合研究所)、人間拡張コンソーシアム(NTTドコモ)の共同ブース内)
- 入場:無料(入場にはオンラインでの事前登録が必要)
- CEATEC公式サイト:https://www.ceatec.com/ja/
H2L株式会社の概要
- 会社名:H2L株式会社
- 所在地:〒106-0032 東京都港区六本木3丁目4番21号
- 代表者:代表取締役 玉城絵美
- 設立:2012年7月2日
- 事業内容:人間の能力を引き出す支援ツール、AIの研究開発と提供、身体動作を伝達して体験を共有するサービス
- 公式サイト:https://h2l.jp/
本記事はH2L株式会社の発表をもとに作成。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



