TOPPAN 再生材フィルムReLayer新設 2031年度に売上約400億円へ
TOPPANホールディングスのグループ会社で東京都文京区に本社を置くTOPPAN株式会社(代表取締役社長:野口 晴彦、以下 TOPPAN)は、資源循環型社会の実現に向けた取り組みを強化するため、再生材フィルムのブランド「ReLayer(読み:リレイヤー)」を2026年10月14日に新設しました。再生樹脂を使用した各種基材フィルムを活用し、国内外で強まる環境規制に対応する資源循環型パッケージの提供を進めます。これにより、企業の資源循環への取り組みを支援し、持続可能性の向上に貢献する方針です。
新ブランド設立の背景と供給体制の構築
欧州の包装・包装廃棄物規則(PPWR)(※1)などの海外環境規制や、国内における資源有効利用促進法改正(※2)を受け、資源循環型社会の実現に向けた再生材活用の重要性が高まっています。TOPPANはこれまでも再生材フィルムを提供してきたものの、使用可能な再生材がマテリアルリサイクル由来のポリエチレン(PE)やポリエステル(PET)など一部の樹脂種に限られ、用途が限定されていました。
こうした背景から、TOPPANは2025年3月に深谷工場、群馬センター工場、福崎工場の3工場で国際認証であるISCC PLUS認証(※3)を取得しました。その後、群馬センター工場にてサステナビリティ宣言書(※4)を用いたマスバランス方式(※5)の運用検証を行い、2026年4月に完了(※6)させたことで、3工場におけるマスバランス方式に基づく運用体制を確立しました。この体制構築により、従来の素材に加えてPEやポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)といったケミカルリサイクル由来の再生材フィルムの供給も可能となり、日用品から食品用途まで主要樹脂種を網羅した体制が整ったため「ReLayer」が新設されました。
「ReLayer」は、リサイクル(Recycle)によって生まれ変わった(Reborn)ことを示す「Re」と、フィルム層を意味する「Layer」を組み合わせ、製品を世に出す「動脈」とリサイクルして戻す「静脈」を繋ぎ資源をリレー(Relay)する担い手を目指す造語です。ブランドの主な特長は以下の通りです。
- 主要な樹脂種を網羅した再生材フィルムラインアップ:PE、PP、PET、PAなど主要な樹脂種を展開し、PIR(※7)を中心としたマテリアルリサイクル材やケミカルリサイクル材を活用。食品の一次包装に対応可能なフィルムも取り揃えています。
- マスバランス方式とISCC PLUS認証による信頼性の高い供給体制:トレーサビリティが担保されたフィルムを提供し、インドネシア、インド、イタリアをはじめとする海外フィルム製造拠点とも連携してグローバル市場へ供給します。
- 動脈と静脈を繋ぐ役割:培ったフィルム製膜技術やコンバーティング技術、協業によるリサイクル技術開発を通じ、資源循環型パッケージの社会実装を推進します。
2031年度に約400億円の売上を目指す
TOPPANは「ReLayer」を活用した資源循環型パッケージを国内外のメーカーに提供し、2031年度までに食品用途および非食品用途を合わせて約400億円の売上を目指すとしています。今後はPIRだけでなく、市場で使用された後に回収された素材であるPCR(※8)のフィルムラインアップ拡充も進める方針です。

なお、同ブランドの概要や製品ラインアップは、2026年10月14日(水)から16日(金)に東京ビッグサイトで開催される「TOKYO PACK 2026 -2026東京国際包装展-」のTOPPANブース(東2ホール:小間番号2R10)で紹介されます。
関連情報・注記一覧
展示会概要および関連ブランドの情報は以下の通りです。
- TOKYO PACK 2026 -2026東京国際包装展-:会期は2026年10月14日(水)~16日(金)、会場は東京ビッグサイト 東ホール(TOPPANブース:東2ホール小間番号 2R10 )、主催は公益社団法人日本包装技術協会(公式サイトURL: https://www.tokyo-pack.jp/ )
- サステナブルブランド「SMARTS™」:パッケージを起点としたTOPPANグループのサステナブルブランド(URL : https://www.toppan.com/ja/living-industry/packaging/solution/ )
- 「ReLayer」製品サイト: https://www.toppan.com/ja/living-industry/packaging/products/sustainable_flexible_packaging/index.html#Product03
注記:
- ※1 包装・包装廃棄物規則(PPWR):EU(欧州連合)において、包装廃棄物の削減やリサイクル性の向上、再生プラスチックの使用義務化などを規定する包括的な規則(Packaging and Packaging Waste Regulation)。
- ※2 資源有効利用促進法改正:脱炭素・循環型社会の実現に向け、製品の設計から廃棄・再資源化に至るプラスチック資源の循環促進や、再生材利用の更なる推進を目指した国内の法制度強化。
- ※3 ISCC PLUS認証:ISCC(International Sustainability and Carbon Certification:国際サステナビリティ・カーボン認証)が運営する、持続可能原料やリサイクル原料のサプライチェーンを適切に管理・担保するための国際認証制度。
- ※4 サステナビリティ宣言書:ISCC PLUS認証に基づき、リサイクル原料等の持続可能性特性を管理・証明するためにサプライチェーン上で発行する宣言文書。
- ※5 マスバランス方式(物質収支方式):バイオマスやリサイクル材などの特定原料と、石油由来などの従来原料を混合して製品を製造する際、投入した特定原料の量に応じて、製品の一部にその特性を割り当てる管理手法。ケミカルリサイクルなど複雑な製造工程において、リサイクル材の割合を追跡・証明するために世界的に用いられている。
- ※6 関連リリース: https://www.holdings.toppan.com/ja/news/2025/06/newsrelease250619_1.html
- ※7 PIR:Post Industrial Recycledの略。製造工程で発生する端材や不合格品等を回収・リサイクルした素材。
- ※8 PCR:Post Consumer Recycledの略。市場で消費・使用された後に回収・リサイクルされた素材。
本記事はTOPPAN株式会社の発表をもとに作成しています。
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