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TBM、再生材CirculeXが自工会目標の4種で要求水準を満たす処方開発完了

株式会社 TBMは、使用済みの容器包装プラスチックを原料とする高機能再生材「CirculeX」について、一般社団法人日本自動車工業会が公表した再生プラスチック材5種の目標物性のうち4種で要求水準を満たす処方開発を完了しました。現在、OEM各社の要求物性に応じた配合最適化を進めており、国内外の自動車メーカーやTier1を含む自動車部品メーカー等の複数企業で評価用サンプルの提供や材料評価が進んでいます。2026年10月14日に開催される「Japan Mobility Show Bizweek 2026」では、同社代表取締役CEOの山﨑敦義氏が登壇し、材料特性や取り組みを紹介します。

自工会の目標物性4種に対応し評価段階へ

材料開発においては、一般社団法人日本自動車工業会リサイクル・廃棄物部会が2026年4月17日(金)に公表した自動車部品向け再生プラスチック材5種(汎用PPおよび複合強化PP)の目標物性を踏まえて処方開発が進められてきました。

今回、一般部品向けの汎用PP、ドアトリム等に向けた汎用PP、インパネ等に向けた複合強化PP、アンダーカバー等に向けた複合強化PPの計4種で要求水準を満たす処方開発が完了しました。これら4種については、目標物性への対応に加えてOEM各社の要求に応じた配合最適化を行い、評価用サンプルの提供や材料評価の段階に移行しています。

自動車分野におけるPCR材の課題とCirculeXの特性

自動車業界では、欧州のELV(End-of-Life Vehicles)規則(Regulation(EU)2026/1738:https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/?uri=CELEX:32026R1738 )により、2032年9月1日以降に型式認証を受ける新型車に使用されるプラスチックのうち15%以上を使用後に回収されたプラスチック廃棄物由来の再生材とすることが求められるなど、再生プラスチックの活用が課題となっています。

家庭から回収される容器包装プラスチック等のPCR材は原料確保の面で期待される一方、異物の混入などによる強度・耐久性の低下、臭気、品質のばらつき、規制化学物質の管理といった課題がありました。

株式会社 TBMは、LIMEX事業で培った配合・混練技術と横須賀サーキュラー工場での製造プロセス改善により、これらの課題に対応した「CirculeX」を開発しました。「高強度+低臭気グレード」および「高強度グレード」を対象としたJIS K 7171(曲げ強度)およびJIS K 7111(シャルピー衝撃強度)に準拠した自社試験(自社調べ、物性値は代表値で保証値ではない)において、曲げ強度および耐衝撃強度でバージンPPと同等以上の数値を確認しています。また、従来の容器包装プラスチック由来PCR材と比べて臭気も低減させています。なお、原料調達から製造、焼却処分までのライフサイクル全体で算定し、横須賀サーキュラー工場での製造工程における実質再エネ100%利用を前提とした場合、バージンプラスチック100%使用時と比較して温室効果ガス排出量を最大約61%削減できるとしています。

20社以上と商談を推進しサプライチェーン連携も強化

株式会社 TBMは現在、国内外の自動車メーカーやTier1を含む部品メーカー、素材・成形関連サプライヤーなど20社以上と自動車用途に関する商談を行っています。自動車内装部品や内部構造材、ドア周辺部品、ラゲッジ周辺部品、アンダーカバー等の車体下部部品、フェンダー周辺部品等への適用が検討されており、各社の要求性能に応じて曲げ強度、耐衝撃性、臭気、流動性、成形性、耐久性、品質安定性などの評価が進められています。生産面では、ISO 9001認証を取得している横須賀サーキュラー工場の体制を基盤に強化を図る方針です。

あわせて、化学産業企業・材料情報の検索システム「Sotasデータベース」を提供するSotas株式会社と共同マーケティング・マッチングを推進する基本合意を締結したほか、分析専門企業の株式会社クリアライズと化学物質管理および品質保証スキームの共同開発に関する基本合意を締結し、調達や流通の課題解決に向けた連携を進めています。

今後の展開と会社概要

同社は今後、進行中の評価結果や要求性能を材料設計に反映し、対象部品に応じたグレードの開発・提案を行うとともに、成形条件の検討や部品評価の支援を実施する方針です。

株式会社TBMの概要は以下の通りです。

  • 代表者:山﨑 敦義
  • 所在地:東京都千代田区有楽町 1-2-2 15F
  • 設立:2011年8月
  • 資本金:1億円(資本準備金含み、36億2056万円 / 2025年12月末時点)
  • 事業内容:CO₂を再利用したカーボンリサイクル、高機能再生材をはじめとする新素材開発、製品開発及びプラスチックの資源循環事業等
  • URL:https://tb-m.com/
  • 材料評価・サンプル提供等に関する問い合わせ先:https://tb-m.com/contact/
  • CirculeX詳細:https://tb-m.com/business/circulex/

本記事は株式会社 TBMの発表をもとに作成されています。

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