星のや奈良監獄、エル・デコの日本独自賞を受賞
国の重要文化財「旧奈良監獄」を再生したラグジュアリーホテル「星のや奈良監獄」が、デザイン賞「ELLE DECO International Design Awards(エル・デコ インターナショナル デザイン アワード・通称EDIDA)」に関連する日本版独自の賞を受賞した。歴史的建築の保存とラグジュアリーホテルへの再生を両立させたデザインや、持続可能な文化財活用の社会的意義が評価された。
EDIDA日本版独自の賞を受賞
EDIDAは2003年に創設され、世界各国及び地域で発行される『エル・デコ』の編集長たちが15部門でデザイナーやプロダクトを選出するデザイン賞で、結果はミラノデザインウィークの期間中に発表される。

今回「星のや奈良監獄」が受賞したのは、日本版が独自に設けている「Japanese Social Design Project (ジャパニーズ・ソーシャル・デザイン・プロジェクト)賞」である。日本において生み出されたインテリアやプロダクトなどのうち、デザインが優れ、サステナビリティやデザインの継承、教育など社会的に良いインパクトをもたらすプロジェクトとして選ばれた。ホテルのデザインは、「星のや」ブランドを数多く手掛ける東 環境・建築研究所の東利恵氏が担当している。
重要文化財「旧奈良監獄」の保存と再生

1908年に誕生した「旧奈良監獄」は、明治政府が建設した「明治五大監獄」のひとつで、赤レンガ造りの建築や放射状の「ハヴィランド・システム」など当時の全貌を今に伝える遺構である。1946年に「奈良少年刑務所」へ改称された後、更生教育の場として2017年の閉庁まで役割を果たし、閉庁直前の同年2月に重要文化財に指定された。


同施設の再生は国と民間による共同プロジェクトとして進められており、「観光の力で文化財を守る」新たな仕組みを掲げている。特異な空間の個性を活かしながら、ラグジュアリーホテルとして2026年に開業する予定となっている。
現代のデザインと融合した空間設計
星のや奈良監獄は、歴史的価値を残す「保存」と現代の意図を吹き込んだ「再生」のコントラストを体感できる空間設計を取り入れている。全貌を見渡す「中央看守所」は歴史の保存を最優先としつつ、照明と色彩設計で機能美を際立たせた。
また、旧講堂を活かした「メインラウンジ」は、高さ9mの空間にトラス構造の梁やアーチ窓が映える佇まいとなっている。客室はかつての独居房を繋ぎ合わせ、赤レンガの重厚感を残しながらスイートルームへと仕立てられている。
星のや奈良監獄の施設概要
- 所在地:奈良県奈良市般若寺町(はんにゃじちょう)18
- 電話:050-3134-8091(星のや総合予約)
- 客室数:48室(チェックイン 15:00/チェックアウト 12:00)
- 価格:1泊 147,000円~(1室あたり、税・サービス料込、食事別)
- アクセス:JR奈良駅より車で10分、近鉄奈良駅より車で6分
- 併設:奈良監獄ミュージアム by 星野リゾート(日帰り利用可能)
- 公式URL:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyanarakangoku/
本記事は星野リゾートの発表をもとに作成。
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