フィリップスが乳がん検診とMRIの可能性巡るラウンドテーブルを開催
株式会社フィリップス・ジャパンは2026年10月1日(木)、高原クリニック イノベーティブスキャンにて、乳がん検診における受診ハードルと、MRIを活用した検査の可能性をテーマとしたメディアラウンドテーブルを開催しました。会場では、同院院長でMRIを用いた全身がん検査「DWIBS(ドゥイブス)」およびDWIBS法を用いた乳房MRI検査の開発者である高原太郎先生による解説が行われました。あわせてMRI装置や実際の検査環境が公開され、メディア向けの取材・撮影が実施されました。
乳がん検診の現状と受診におけるハードル
乳がんは、日本人女性の8人に1人が罹患する(出典:国立がん研究センター「最新がん統計」2023年)とされ、比較的若い年代からも発症がみられます。早期発見・治療のためには継続的な検診が重要とされている一方、乳がん検診の受診率は51.0%(出典:厚生労働省「2025年 国民生活基礎調査の概況」)で、国の目標である60%以上には達していません。検査時の痛みや不快感、乳房を見られることへの心理的な抵抗感などが受診のハードルの一つと考えられています。
講演において高原先生は、日本の乳がん検診受診率が50%前後(出典:厚生労働省「2025年 国民生活基礎調査の概況」)でとどまっている背景としてマンモグラフィ検査時の痛みに着目し、受診者一人ひとりの身体的・心理的な負担に配慮した検査の選択肢を増やす重要性を指摘しました。また、2026年に厚生労働省が本人への通知を促す方針を示した「高濃度乳房」について、乳腺と病変がマンモグラフィ上で共に白く写り見つけにくくなる場合があるとし、超音波やMRIなどの追加の検査選択肢を提示しました。

DWIBS法を用いたMRI乳がん検査の特徴
検診の選択肢の一つとして紹介されたDWIBS法を用いたMRI乳がん検査は、水分子の動きの違いを利用した拡散強調画像を応用することで、造影剤を使用せずに病変を描出する方法です。非造影とすることで、従来の乳房MRIと比較して約半分となる約15分で撮像できること(※注)や、乳房を圧迫せず、検査着を着たまま検査を受けられる特徴があります。
※注:Chen SQ, et al. Abbreviated MRI Protocols for Detecting Breast Cancer in Women with Dense Breasts. Korean J Radiol. 2017;18:470-475.に書かれている造影MRIにかかる時間(撮像時間として10m24s)が根拠。注射や撮像準備にかかる時間を考えると15分以上必要となる

高原先生は、マンモグラフィ、超音波、MRIなどそれぞれの検査方法に異なる特徴があることを踏まえ、自分の乳房の状態や検査への不安を理解した上で、自身に合った検診方法を考えることが重要であると説明しました。

実際の検査環境の公開と事業説明
当日は、高原クリニック イノベーティブスキャン内のMRI装置や検査環境がメディア向けに公開されました。院内のMRI室から検査の様子が中継され、受診者がどのような体勢で、乳房を圧迫せず服を着たまま検査を受けるのかという流れが紹介されたほか、実際に撮像した画像を用いて病変を捉える仕組みが解説されました。
また、イベント冒頭では、東京都港区に本社を置く株式会社フィリップス・ジャパンの代表取締役社長である安部 美佐子が開会の挨拶を行い、同社の歴史や取り組みを紹介しました。続いて、プレシジョンダイアグノシス事業部長の奥秋 知幸が同社のMRI事業について説明を行いました。
会社概要
- 株式会社フィリップス・ジャパン
- 創業:1953年
- 従業員数:約2,000人
- 拠点数:約70拠点
- URL:https://www.philips.co.jp
- ロイヤル フィリップス
- 本社:オランダ
- 上場市場:NYSE:PHG, AEX:PHI
- 2025年の売上高:180億ユーロ
- 全世界従業員数:約64,800人
- 展開地域:世界100か国以上
- URL:http://www.philips.com/newscenter/
本記事は株式会社フィリップス・ジャパンの発表をもとに作成されています。
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