TBMとSotas、GXケミカル領域の素材実装と市場創出に向け基本合意書を締結
株式会社TBMとSotas株式会社は、CCU(CO₂の回収・再利用)や再生材、バイオ由来素材など、GXケミカル領域における新たな素材の社会実装と市場創出を共同で推進するため、基本合意書を締結しました。
両社は、TBMが持つ素材・製品開発や用途開拓の知見と、Sotasが培ってきたデータ基盤およびサプライチェーンに関する知見を掛け合わせます。共同マーケティングや製品情報の整備、用途探索から調達に向けた接点づくりなどを進める方針です。
提携の背景と市場創出における課題
GX投資の拡大や経済安全保障を背景としたサプライチェーンの再構築に加え、市場ニーズを起点に高付加価値な製品・素材を生み出す「マーケットイン型」への転換が求められています。

2026年7月21日に閣議決定された「日本成長戦略」では、「GXケミカル」が戦略17分野における「主要な製品・技術」として位置付けられました。同戦略の官民投資ロードマップでは、GX機能性化学品への成長投資やGX基礎化学品の供給基盤の構築支援、CCU等の生産技術を確立するための研究開発支援などを進め、2040年に国内外で3.2兆円のGXケミカル市場を獲得し、グローバルシェア4割を目指す姿が示されています。
一方で、新たな市場では顧客ニーズや要求性能・品質、評価条件などを把握し、用途開発や評価、採用・調達につながる接点をつくることが市場創出に向けた重要な課題となっています。
主な提携内容と調達支援の取り組み
提携に基づき、両社はGXケミカル領域における製品の認知拡大から用途探索、材料・製品評価、採用・調達までを支援し、新たな素材が継続的に市場へ広がる仕組みの構築を目指します。
Sotasは、化学・素材分野の企業情報や顧客接点、データ基盤を活用し、見込み顧客の探索や用途別の製品紹介コンテンツの企画・発信、共同説明会等の企画・集客、商談機会の創出を推進します。2026年5月時点で6,600社以上の企業情報と32,000グレード以上の材料データ、計約3万7千件以上の情報を掲載する「Sotasデータベース」および化学品マーケットプレイス「Sotas ChemMart」への掲載と、情報整備を進める計画です。

TBMは、製品仕様や性能試験の条件・結果、環境情報の算定条件、供給可能な形態や取引条件などを提供し、掲載内容の確認・更新を担います。また、実際の営業や技術対応を通じて得られた課題やニーズを反映させ、採用・調達に向けた環境を整備するとしています。

協業対象となるTBMの製品展開

協業の具体的な対象には、TBMが展開するCCU製品や高機能再生材「CirculeX」が含まれます。
CCU製品では、回収したCO₂を原料として製造したCCU炭酸カルシウムを活用した建材を展開しています。2026年には東京都主催「SusHi Tech Tokyo 2026」のステージ床材に採用されたほか、複数企業で採用・施工が決定しており、今後は住宅・リフォーム市場を含む幅広い建築用途への展開を進める方針です。
また「CirculeX」は、使用済みの容器包装プラスチックを原料とし、独自の配合・混練技術を活用して開発したPCR再生材です。物性低下や臭気に対応し、自動車部品、オフィス家具、家電製品、物流資材などへの展開を進めています。
両社の概要
- 株式会社TBM
- 代表者:山﨑 敦義
- 所在地:東京都千代田区有楽町1-2-2 15F
- 設立:2011年8月
- 資本金:1億円
- 事業内容:環境配慮型の素材開発及び製品の製造、販売、資源循環を促進する事業等
- URL:https://tb-m.com/
- Sotas株式会社
- 代表者:吉元裕樹
- 所在地:東京都中央区八丁堀2-14-1 八重洲通ビル7階
- 設立:2022年3月
- 事業内容:化学産業のサプライチェーンにおける化学調査を簡便化する「Sotas化学調査」化学産業データベース「Sotasデータベース」化学品マーケットプレイス「Sotas ChemMart」の開発・提供
- URL:https://sotas.co.jp/
本記事は株式会社TBMおよびSotas株式会社の発表資料、ならびに内閣官房『日本成長戦略』の公表情報をもとに作成しました。
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