Direava、外科特化型生成AIでCEATEC AWARD 2026イノベーション賞受賞
東京都千代田区に本社を置くDireava株式会社(代表取締役:竹内 優志、以下ディリーバ)は、外科特化型生成AI(Surgical VLM)で「CEATEC AWARD 2026」のイノベーション賞を受賞した。同成果は、経済産業省とNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が実施する生成AI開発力強化プロジェクト「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」によるものである。2026年10月6日に授賞式が行われ、10月13日(火)から16日(金)まで幕張メッセで開催される「CEATEC 2026」のNEDOブース(小間番号:5H440)で展示が行われる。
手術状況を多面的に言語化する基盤モデル
受賞対象となった「外科特化型生成AI(Surgical VLM)」は、内視鏡手術映像を解析し、術野に存在する対象、行われている操作、背景となる外科的知識などを統合して言語化する国内初※1の外科特化型生成AI基盤モデルである。※1は、2026年3月現在、ディリーバ調べ(日本国内における、手術状況をリアルタイムに理解・対話する外科特化型生成AIの開発および臨床実証として)によるものだ。
従来のAIが臓器や血管・神経などを認識する機能を中心としていたのに対し、同技術は認識した構造から状況を理解し、手術状況を多面的に解釈して関連情報を言語化する役割を担うことも可能とする点に特徴がある。審査では、外科医が組み込んだ専門知を共有可能な形へ変える基盤として、外科医不足や教育機会の地域・経験差の解消が期待される研究開発成果である点が評価された。

同社の代表取締役である竹内 優志氏は、技術の力で現場の医師を支え、質の高い医療を国内外へ届ける一歩になるとした上で、受賞を糧にさらなる技術革新へ邁進する意向を示している。
外科専門医による独自評価と実証成果
本技術の研究開発における主なポイントは次の3点である。
- 学習データの作成:外科医自らがObject(対象)/Action(動作)/Reason(根拠)/Plan(次工程)の4カテゴリで構造化した外科専門のVQA(画像質問応答)データを作成し、フルパラメータ・ファインチューニングによって大規模な日本語の外科特化マルチモーダル基盤モデルを構築した。
- 独自ベンチマークの策定:評価指標が存在しなかったため、外科専門医が5段階で評価する独自ベンチマーク「Surgical-VLM Bench」を策定した。
- 大学病院でのリアルタイム実証:大学病院の手術室で行ったリアルタイム実証において、外科専門医による評価で解剖学的正確性84.7%、臨床的有用性82.9%と、両項目で80%を超える結果を得た。
本成果は、NEDO「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ポスト5G情報通信システムの開発/外科手術支援のための視覚・言語統合型AI基盤モデルの開発」(2025年度)で得られたものであり、研究開発成果であって医療機器ではない。

開発の背景と今後の展開

消化器外科医は今後20年で約半減し、2040年にはがん手術を担う医師が約5000人不足すると予測されていることから、術者の経験差が合併症率に直結する課題が生じている。
ディリーバは、まず「手術教育」を入り口として若手外科医、医学生、地方中核病院を対象に技術提供を開始する方針だ。将来的には必要な薬事手続きを経た上で、術中の情報提示や確認支援、さらには部分自動化の基盤へと段階的に展開し、医療提供体制の維持・強化に貢献することを目指すとしている。また、2026年6月にNEDOが採択を発表した「競争力ある生成AI基盤モデルの開発(GENIAC)」においても、「手術安全性向上のための『外科手術未来予測モデル』の開発と実証」をテーマに研究開発を進めている。
受賞概要と出展情報
受賞および展示の概要は以下の通りである。
- 受賞名:CEATEC AWARD 2026 イノベーション賞(Innovation Award)
- 受賞者:Direava株式会社
- 受賞案件:外科手術支援のための視覚・言語統合型AI基盤モデル〜手術の文脈を理解する、次世代Surgical AI〜(英語名:A Vision-Language Model for Surgical Intelligence: Next-Generation AI that Understands Surgical Context)
- 展示会名:CEATEC 2026
- 会期:2026年10月13日(火)〜16日(金)10:00〜17:00
- 会場:幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)
- 出展場所:NEDOブース内(小間番号:5H440)
- 展示内容:外科特化型生成AI(Surgical VLM)(動画・パネル展示)
- 入場:無料(公式サイトからの事前登録制)
- 公式サイト:https://www.ceatec.com/
- NEDOブースの出展内容:「CEATEC 2026」への出展(NEDO)https://www.nedo.go.jp/events/IT_100120.html
企業概要:
- 会社名:Direava株式会社(ディリーバ)
- 代表者:代表取締役 竹内 優志
- 本社所在地:東京都千代田区
- 事業内容:プログラム医療機器の開発、製造、販売
- URL:https://direava.com/
本記事はDireava株式会社およびNEDOの発表をもとに作成。
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