台湾のテックスタートアップ14社が福岡に集結 九州で実証実験や企業協業を展開
台湾スタートアップの日本市場開拓を支援するプログラム「G Camp」のもと、台湾のテックスタートアップ14社が九州を訪れ、福岡で開催されたRAMEN TECH 2026(10月7日~11日開催)に出展した。経済部中小及新創企業署(中企署)からの委託を受け、財団法人資訊工業策進会(資策会)が実施したもので、AIやスマートヘルスケアなどの分野で事業を展開する企業が参加した。一行は展示会への出展にとどまらず、日本の産学官とのマッチングや実証実験など幅広い支援を受け、現地での連携を進めている。
九州大学との6カ月間にわたる実証実験が開始
今回の訪日では、複数の企業が具体的な協業へと歩みを進めた。長期にわたり支援を受けてきたCancerFree Biotech(精拓生技)は、自社開発のスマートラボシステム「Prometheus Lab AI」に、Avalanche Computing(奎景運算科技)のAIコンピューティングプラットフォームを統合した。スマートウェアラブル端末を介して実験操作時の映像や音声データを収集し、AI解析によって検索性とトレーサビリティを備えた構造化実験記録を自動生成する技術だ。
両社は訪日中、九州大学の f-labs との協業を正式に発表し、6カ月間の概念実証(PoC)を開始した。異なる台湾スタートアップ同士が技術を統合し、日本の産学官のニーズに応じた現場実装を目指す取り組みとなる。
販売代理店契約の締結や大規模展示会への共同出展を決定
エッジAIおよびプライバシー保護技術を手がけるDeCloak Intelligences(帝濶智慧科技)は、日本のITソリューションプロバイダーおよびシステムインテグレーターである平成科技と、MOUおよび販売代理店契約を締結した。両社の協業は製品調達の段階に入っており、日本市場での販促活動も正式に始まっている。
また、Moldintel(智穎智能)は日本の大手グローバル企業と秘密保持契約(NDA)を締結し、ビジネスモデルや今後の協業に向けた協議を進めた。その結果、2026年末に日本で開催されるプラスチック射出成形に関連する大規模な展示会へ共同出展することを決定し、技術交流からビジネス展開への発展を目指している。
九州各地の企業や創業支援施設を訪問し協業を模索
現地では展示会でのビジネスマッチングのほか、資策会の企画により九電産業株式会社やふくおかフィナンシャルグループ(FFG)、熊本市の創業支援施設 XOSS POINT.、北九州市の創業支援の中核施設 COMPASS小倉への訪問も実施された。
参加したスタートアップはDemo Pitchを通じて技術を直接紹介し、企業ニーズや金融・投資、産業イノベーションの観点から市場理解を深めるとともに、技術導入やPoC、ビジネス面での協業機会を探った。G Campでは今後も日本を最重要拠点と位置づけ、産学官や産業界のリソースを統合しながら、包括的な支援ネットワークの構築・強化を進める方針としている。
G Campプログラム概要とお問い合わせ先
G Camp(国際スタートアップブートキャンプ)に関する概要および問い合わせ先は以下の通り。


- 主催: 経済部中小及新創企業署
- 運営: 財団法人資訊工業策進会
- 事業内容: スタートアップの国際展開を軸とした国際研修、展示会への出展、ビジネスマッチング、現地での事業展開・協業の実現支援
- 担当窓口: 財団法人資訊工業策進会(資策会)何其慧 Paloma Ho
- 電話番号: +886-2-6607-2093
- メールアドレス: palomaho@iii.org.tw
本記事は財団法人資訊工業策進会(資策会)の発表をもとに作成。
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