東京都歴史文化財団が令和9年度の展覧会・公演第1弾ラインアップを発表
公益財団法人東京都歴史文化財団は、令和9年度に都立文化施設で開催を予定している展覧会や公演の第1弾ラインアップを発表した。江戸の食文化や西洋絵画、工芸、現代美術といった多彩なジャンルの展覧会に加え、若手音楽家のコンクールやパイプオルガン公演などが計画されている。その他のラインアップについては、1月下旬に予定されている第2弾発表で案内される見込みだ。
江戸の食文化や巨匠の名画、ガラス工芸に迫る展覧会

東京都江戸東京博物館では、2027年7月17日~9月20日に特別展「江戸メシ探訪」が予定されている。『酒井伴四郎日記』をはじめとする当時の記録をもとに、武士や町人の日々の食卓や市場、料理茶屋、酒宴の様子などを紹介し、江戸の食をめぐる人と物の動きや都市文化の広がりをたどる。
東京都美術館では、2027年9月11日~12月12日に「レンブラントからモネ、ゴッホ ハマー美術館展」を開催する。アメリカ・ロサンゼルスのハマー美術館が所蔵する名品を紹介するもので、創設者アーマンド・ハマーの審美眼に着目しながら、レンブラントやギュスターヴ・モロー、フィンセント・ファン・ゴッホなどの作品を展示する。

東京都庭園美術館では、2027年7月3日~9月12日に「ルネ・ラリック展」を予定している。ジュエリー・デザイナーやガラス工芸家として活動したルネ・ラリック(1860-1945)の創作の根底を問い直す内容で、同館の所蔵品を一堂に集めるほか、旧朝香宮邸に現存する作品も再検証する。
写真家・石川直樹の軌跡とソ・ドホの大規模個展

東京都写真美術館では、2027年7月10日~9月20日に写真家・石川直樹(1977-)の個展「石川直樹」を予定している。近作を中心に極地や高峰、島々、都市などで撮影された写真を通じて歩みを振り返る。石川は2024年に写真家として世界で初めて8000m超全14座の完全登頂を達成し、その記録をつづった著書『最後の山』(2025年、新潮社)で第77回読売文学賞を受賞している。

東京都現代美術館では、2027年6月19日~9月26日に「ソ・ドホ展(仮称)」が予定されている。ロンドンを拠点に活動する韓国出身のアーティスト、ソ・ドホ(1962-)による国内過去最大規模、首都圏の美術館では初となる個展となる。半透明の布を用いて建築空間を原寸大に再現したインスタレーションや、ドローイング、映像作品などが展示される。

若手育成コンクールと通年でのパイプオルガン公演
東京文化会館では、2027年8月19日 ほかに「第25回東京音楽コンクール」が実施される。2027年度は弦楽、木管、声楽の3部門を対象に行われ、公開審査となる第2次予選は浜離宮朝日ホール、オーケストラ伴奏による本選は東京芸術劇場 コンサートホールで開催される。なお、東京文化会館は大規模改修工事のため令和8年5月7日~令和10年度中(予定)の期間は休館となるが、休館中も都内施設で事業が継続される。

東京芸術劇場では、「オルガン・ア・ラ・カルト」が通年で開催される。コンサートホールに設置された回転式パイプオルガンを活用し、オルガン・リサイタル、ナイトタイム・コンサート、ランチタイム・コンサート、オルガン講座などを展開する。さらに若い世代の人材育成とオルガン音楽の普及を目指すオルガン・アカデミーも予定されている。
本記事は公益財団法人東京都歴史文化財団の発表をもとに作成。記載内容は2026年10月9日現在のもので、事業内容は変更される場合がある。
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