日本YEGビジネスプランコンテスト、グランプリ発表
日本商工会議所青年部(日本YEG)が主催するビジネスプランコンテストが今年で21回目を迎え、2024年3月16日に開催された「第43回全国大会 加賀能登の國いしかわ小松大会」でグランプリが決定した。
グランプリに輝いたのは、日進木工株式会社代表取締役の北村卓也氏(岐阜県 高山YEG)で、彼の提案した「No Barrel, No Whisky『飛騨の匠』が挑む 国産ウイスキー樽の製品化」が評価された。審査は6つの項目(成長性、独創性、市場性、社会性・地域貢献性、実現性、採算性)で行われ、北村氏は全ての項目で高得点を獲得した。
また、準グランプリには株式会社サンテック代表取締役の青木大海氏(香川県 高松YEG)と株式会社イノベーションエース専務取締役の村井俊介氏(富山県 高岡YEG)が選ばれた。青木氏は「世界の食品ロスと『いのち』をつなぐ」、村井氏は「花束みたいなクラフトジン~フラワーロスの救世主~」というビジネスプランを提案した。
ビジネスプランコンテストは、VUCA(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)の時代に対応するため、「選択と集中」から「選択と分散」へのシフトを求める中小企業の経営者に新規事業への挑戦の機会を提供することを目的としている。今年度は80名がエントリーし、一次審査を通過した24名が岡山商工会議所で開催されたブラッシュアップ研修会に参加した。
この研修会では、中小企業診断士の資格を持つ講師のアドバイスを受けながら、3日間をかけてビジネスプランを磨き上げるというプログラムが行われた。参加者からは「様々な方から熱のこもったアドバイスをいただき、今までにない考え方やアイデアが生まれ、大変勉強になった。今後の自社経営の成長に繋げていきたい」との声が聞かれた。
最終審査会では、出来上がったビジネスプランをプレゼンテーションし、6名の審査員がグランプリ・準グランプリを選定した。審査員は中国経済産業局長の實國慎一氏、日本商工会議所会頭代理・中小企業振興部長の山内清行氏、岡山商工会議所会頭の松田久氏、日本政策投資銀行岡山事業所長の森脇大輔氏、日本政策金融公庫岡山支店国民生活事業統括の岩石大作氏、日本YEG会長の木村麻子氏であった。
日本YEGビジネスプランコンテストは、商工会議所青年部(YEG)会員企業の発展、既存事業のブラッシュアップ、派生事業の創出、新規事業の立案を支援し、多面的なフォローアップを通して、YEG会員同士が共に学び研鑽する場を創出することで、地域や国を超えたビジネス展開を後押ししている。