ヘルスケアシステムズ、医薬基盤・健康・栄養研究所と腸内細菌検査キットを共同開発

株式会社ヘルスケアシステムズと国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所は、新技術を採用した腸内細菌検査キットを共同開発した。この検査キットは、特定の腸内細菌に反応する抗体を使って便中の細菌を特定する、従来とは異なる技術を用いている。

医薬基盤・健康・栄養研究所の國澤純副所長によって研究されてきたこの新技術は、従来の分析方法と比較して、より短時間で安価、大量のサンプルを処理できるため、大規模なコホート研究や個人向けの定期的な腸内環境モニタリングなど幅広い用途への応用が期待されている。

両者は、2024年2月より医薬基盤・健康・栄養研究所が実施する内閣府のBRIDGEプロジェクト「Precision Nutritionの実践プラットフォームの構築と社会実装」において共同研究を実施しており、一人ひとりに適した食を提案・提供するために、より多くの人が一般的に利用できる腸内細菌検査の実用化を進めてきた。

開発された検査キットは、ヘルスケアシステムズが協賛する2025年大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンの公式アプリからの提供に向けて、準備が進められている。

國澤副所長は、自分の腸内細菌を簡単に知ることができれば、必要な腸内細菌を育てることや足りない場合は食品選びを意識することにより、より健康的な腸内環境を構築することができると述べている。将来的には、健康診断やライフログデータとして、すべての人が自分自身の腸内環境を基にした健康行動を可能にするかもしれないと期待を寄せている。

ヘルスケアシステムズの瀧本陽介代表取締役社長は、腸内環境をはじめ様々な体内の情報を簡単に、そして日常的に知ることができる未来を描いていると述べ、今回共同開発した腸内細菌検査キットを、大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンにて、「1億総“腸活”時代」に向けて多くの方に提供する予定であると語った。

valvix

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