福岡県飯塚市、先端技術活用の実証実験を公募

福岡県飯塚市は、社会課題や地域課題の解決、豊かで便利な市民生活の実現を目指し、先端情報技術を活用した実証実験プロジェクトを全国から公募する。対象となる技術はブロックチェーン技術をはじめとしたAI、IoT、ビッグデータなどだ。

この取り組みは「令和6年度飯塚市先端情報技術実証実験サポート事業」として実施され、5月1日から事前相談を、6月3日から募集を開始する。市は実証実験に必要な施設や設備の提供、参加者募集の支援、地域住民等との調整、地元大学との技術的支援などを行う。また、上限100万円の経費支援(補助率2分の1以内)も用意されている。

応募資格は、実証実験を的確に実施できる組織、人員、技術、管理能力を有する法人で、国税及び地方税に滞納がないことなどが条件となる。募集する実証実験は、先端情報技術等の活用により社会及び地域の課題解決を図り、新たな産業の創出及び市の魅力向上につながるものが対象だ。

飯塚市では、2021年11月に「飯塚市ブロックチェーン推進宣言」を発出し、ブロックチェーン技術の振興に取り組んできた。これまでにブロックチェーン企業の集積機能強化や、行政手続きにおける各種証明書の電子交付に関する実証事業などを行ってきたが、今年度からはブロックチェーン技術だけでなく先端情報技術全般の実証実験を推進していく方針だ。

市長の武井政一氏は、産学官の連携体制の構築を図りながら良質なコミュニティを形成してきた土壌を活かし、更なる事業と企業の誘致を図るとしている。先端情報技術を活用した実証実験の推進により、飯塚市の新たな産業創出と魅力向上が期待される。