note、2024年の映画・ドラマ人気作品ランキング発表
2024年のエンターテインメントを振り返る「2024年エンタメ決定版!映画ドラマランキングTOP10」がnote株式会社から発表された。
映画部門では、『アンナチュラル』や『MIU404』を手がけた塚原あゆ子監督と野木亜紀子脚本家のタッグ作品『ラストマイル』が1位に輝いた。ECサイトから配送された段ボールの爆発事件を巡るノンストップサスペンスで、物流業界の課題にフォーカスを当てた内容が注目を集めた。2位は役所広司主演の『PERFECT DAYS』。渋谷のトイレ清掃員の日常を淡々と描いた作品で、主人公の価値観やふるまいの解釈が分かれる展開となった。
ドラマ部門は、日本初の女性弁護士で後に裁判官となった三淵嘉子をモデルにしたオリジナルストーリー『虎に翼』が1位となった。昭和初期の女性を取り巻く環境や登場人物の悩み・苦しみに共感が寄せられた。2位は平安時代を舞台に『源氏物語』の作者・紫式部の人生と朝廷内の権力闘争を描いた『光る君へ』。複雑な人間関係や恋愛模様、時代背景への考察が話題を呼んだ。
noteでは、2024年に「#ネタバレ」のハッシュタグをつけた作品の感想投稿が前年比約3倍に増加。公式お題の「#映画感想文」「#テレビドラマ感想文」のハッシュタグを使った記事の閲覧数も伸びており、自分だけでなく他者の感想を通じて作品を多角的に楽しむ傾向が高まっている。
広告収入が発生しないnoteでは純粋な動機による投稿が生まれやすく、読者は他者の感想や考察から解釈の違いを楽しみ、共感する相手を見つけられる。登場人物の心情考察を誘発する作品、受け手によって印象が異なる作品、背景情報で世界観に没入できる作品などが人気を集めた。