中小企業向けERPサービス「Claudio Neo」、試験提供開始
株式会社クラウディオは、2024年12月9日より中小企業向けERPサービス「Claudio Neo」の試験提供を開始すると発表した。
「Claudio Neo」は、中小企業が手軽にデジタル技術を導入できるよう設計されたERP提供サービスだ。第一弾としてMicrosoft Dynamics 365 Business Centralを基盤に、同社が独自開発したコンフィグテンプレートと業務手順書テンプレートを活用し、低コストでシンプルな導入手法を実現した。Microsoft Excelとの高い互換性を持ち、現場の作業負担も軽減するという。将来的にはAIを活用して業務を自動化する機能の追加も予定している。
日本の中小企業は、少子高齢化や人材不足といった社会課題の中で、限られたリソースで膨大な業務を抱えている。特に従業員数100名以下の企業では、業務効率化やシステム導入に十分な時間や予算を割けず、紙やExcelによる管理が主流となり、経営データが分散し迅速な意思決定が困難になるケースが多く見受けられるという。さらに、DX推進の一環としてツールを導入しても、十分な連携が取れず、業務がかえって煩雑化する例も少なくない。一方で、従来のERPは高コストで、導入に多大な時間と専門知識を要する方法論が重厚であるため、中小企業にとっては「手が届かない存在」となっているのが実態だ。
「Claudio Neo」は、こうした課題を解決するために開発された。現場の「使いやすさ」を徹底的に追求し、シンプルで導入しやすい手法を実現している。低コストでありながら拡張性が高く、業務効率化や経営データの統合を可能にし、中小企業が抱える「手が回らない」状況を改善するという。
同サービスは2025年春に本格リリースを予定しており、今後はAI技術を活用した機能の拡充や、ノーコード・ローコードツールを用いたオプション(アドオン開発)を強化し、さらなる拡張性を追求するとしている。また、導入企業間の知見共有を促進し、地域や業界全体のDX推進を目指す方針だ。