ノダ、土木学会でコンクリート打継面向け型枠合板の研究成果を発表
株式会社ノダは、2026年9月3日(木)に北海学園大学で開催された「令和8年度土木学会全国大会 第81回年次学術講演会」において、研究論文「コンクリート打継面の付着強度向上を目的とした凹凸形状を有する型枠合板の開発」を講演発表した。本研究では、打継面に凹凸を形成するシートと国産針葉樹を用いた環境配慮型合板をあらかじめ複合した型枠合板を用い、直接引張試験によって打継面の付着性能を検証した。従来の遅延剤処理と同等の引張強度を確保しながらコンクリート本体で破断が生じることを確認し、打継面の一体性を高める新たな打継処理の選択肢となる可能性を示した。
型枠合板の開発背景と土木業界の課題
土木業界では、数年前から人手不足や工期短縮が大きな課題となっている。建材メーカーである株式会社ノダは、住宅用内装建材や合板の製造で培ってきた技術を生かし、ものづくりによる課題解決に向けて開発に取り組んできた。
コンクリート構造物の打継部(先に打ったコンクリートと後から打つコンクリートの境目)では、遅延剤と高圧洗浄で骨材を露出させる処理が一般的とされている。しかし、仕上がりが作業者によってばらつきやすい点や、洗い出しの手間、アルカリ性排水の発生が課題となっていた。

開発技術の特徴と性能試験の結果
今回発表された型枠合板は、円錐台形状の凹凸をもつポリプロピレン製シートと、国産針葉樹を用いた環境配慮型合板を複合したものである。型枠を外すと同時に打継面へ均一な凹凸が形成されるため、遅延剤や洗い出しの工程が不要になり、品質の安定化と省力化につながる。
直接引張試験では、遅延剤処理と同等の引張強度を確認した。強度はいずれも一体性の目安とされる1.5N/mm²を上回っている。さらに、遅延剤処理では打継面での破断が見られた一方、開発品では打継面での破断は見られずコンクリート本体で破断が生じたことから、付着性能の高さが示された。
学術講演会での反響と今後の展望
講演発表は、2026年9月3日(木)10:30~10:40に北海学園大学 7号館4階 D40で行われた。第V部門「付着・定着・継手4/コンクリート製品」(講演番号:V-422)において、株式会社ノダ 製品開発部 鈴木 蓮斗が発表し、服部 裕仁、米永 英貴が共同執筆を務めた。
会場ではゼネコンの技術部門を中心に意見交換が行われ、得られた評価はおおむね良好だったという。現在は関心を寄せたゼネコン各社と個別に打ち合わせを進めているとしている。株式会社ノダは今後も実用化や普及に向けた検証を進め、土木業界の人手不足や工期短縮といった課題の解決に貢献していく方針だ。
会社概要
- 社名:株式会社ノダ(NODA CORPORATION)
- 所在地:東京都台東区浅草橋5丁目13番6号
- 代表者:代表取締役社長 野田 励
- 創業:1902年(明治35年)6月
- 設立:1938年(昭和13年)1月
- 資本金:21億4100万円
- 事業内容:建材製品(内装材・外装下地材・住宅機器他)、繊維板、合板の製造・販売
- URL:https://www.noda-co.jp/
本記事は株式会社ノダの発表をもとに作成しました。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



