Aizak、対話型経営支援者を育成する新プログラムを開発
株式会社Aizakは、経営支援者に必要な「観る・聴く・問う」力を育成する「Dialogue Leaders® Advisor Program」を開発しました。これまで企業のリーダー育成や組織開発で展開してきたプログラムを、経営支援者向けに再設計したものです。専門知識や解決策の一方的な提供にとどまらず、経営者との対話を通じて本質的な課題や次の一歩をともに考える「対話型支援者」の育成を目指しています。
美術鑑賞を通じて自らの見方に気づく手法を導入
本プログラムでは、美術作品を介した対話にVisual Thinking Strategies(VTS)の考え方を取り入れています。VTSは、美的発達研究を行ったアビゲイル・ハウゼンと、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の教育部門を率いていたフィリップ・ヤノウィンによって開発された、問いを通じて観察・思考・対話を深める手法です。
同じ作品を見ても注目する場所や受け取り方が異なる体験を通じ、自分が何を見てどのように意味づけているのかを認識し、事実と解釈を分けて「観る」力を養います。そこから「聴く」「問う」へと力をつなげ、経営者とともに状況を捉え直す対話型経営支援の土台を築きます。

三重県内の商工会議所で実施した研修では高評価を獲得
2026年9月と10月には、三重県内の商工会議所において経営指導員を中心とする職員を対象に「『観る・聴く・問う』で本質課題を発見する 経営支援力向上研修」が実施されました。
受講後アンケートの結果は以下の通りです。
- 第1回「観る・聴く」(9月17日実施、有効回答数10名)
研修満足度は100%となり、回答者10名全員が「非常に満足」または「満足」と回答しました。また、「今後の経営支援業務に活かせる」との設問には90%(10名中9名)が「非常にそう思う」または「そう思う」と答え、受講時点で経営支援業務に従事していた9名に限ると全員が肯定的に回答しました。

- 第2回「聴く・問う」(10月8日実施、有効回答数9名)
研修満足度は100%で、回答者9名全員が「非常に満足」または「満足」と回答しました。「今後の経営支援業務に活かせる」についても100%となり、回答者9名全員が「非常にそう思う」または「そう思う」と回答しました。
実践と体験を重視した3回のプログラム構成
プログラムは全3回(各回3時間、推奨人数15名まで、対面形式)を基本とし、商工会、商工会議所、金融機関、士業団体などを対象としています。各回の間には実際の相談業務で試す実践課題が設けられます。
- 第1回(観る・聴く):美術鑑賞や体験型ワークを通じ、見方の癖に気づき事実と解釈を分ける力を磨く
- 第2回(聴く・問う):対話ワークを通じ、相手の思いや感情に意識を向ける聴く力や、課題等を整理する問う力を磨く
- 第3回(総合演習):実際の経営相談を想定した事例ケースを用いたグループ演習を行い、経営計画の骨子へとつなげる実践力を養う
国の認定経営革新等支援機関としての実務経験や、国際コーチング連盟(ICF)認定PCCのスキルを応用しており、研修後も活用できる約40の「問い」の例が提供されます。

背景と今後の展開
中小企業庁「2025年版 小規模企業白書」によると、2023年と比較して2024年に相談される経営課題の「件数が増加した」とする支援機関は46.9%、「種類が増加した」とする支援機関は42.8%に上ります。同庁が推進する「経営力再構築伴走支援」でも対話と傾聴が重視される一方、2025年公表の「経営力再構築伴走支援ガイドライン補足資料」では具体的な手法の不足が課題として挙げられていました。
開発者である株式会社Aizak代表取締役の右堂 裕子氏は、すぐに答えを渡すことは経営者自身が考えを整理する時間を奪うことにもなると指摘し、どこで待ち、何を問い、どのように聴くのかという支援プロセスを伝えたいと語っています。
同社は今後、商工会・商工会議所、金融機関、信用保証協会などの中小企業支援機関へ向けて展開を進める方針です。
株式会社Aizakの概要
- 会社名:株式会社Aizak
- 所在地:愛知県名古屋市中村区名駅3-4-10 アルティメイト名駅1st 2階
- 代表取締役:右堂 裕子
- 事業内容:組織開発、人材育成、経営支援、研修・コーチング
- Webサイト:https://aizak.jp/
本記事は株式会社Aizakの発表資料および中小企業庁の公表資料をもとに作成されています。
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