ヴァレオとOVHcloud、データセンター向けアルミニウム製熱交換器技術を発表へ
ヴァレオはOVHcloudとともに、10月12日~15日に開催されるOpen Compute Project (OCP) グローバルサミット 2026において、データセンターの熱管理に向けたアルミニウム製熱交換器技術の検証状況を発表する予定です。本技術は、データセンターのコアスペース(ホワイトスペース)におけるラックのリアドア冷却モジュールやファンウォールに適用可能な技術です。数十年におよぶ自動車分野での熱管理の知見を活用し、急拡大するAI産業のインフラ拡張ニーズに対応するソリューションの開発を進めています。
従来の銅製ソリューションを上回る冷却性能と省電力化
AIワークロードがラック密度を押し上げるなか、アルミニウム製熱交換器は従来の銅製ハードウェアに代わる選択肢として評価されています。
ヴァレオのアルミニウムソリューションは、従来の銅製ソリューションと比較して冷却能力を38%、パワー密度を65%向上させると同時に、ファンの消費電力を25%削減します。これらの検証結果は炭素使用効率(CUE)と電力使用効率(PUE)を直接最適化するため、既存ラックの改修や新規ラックへの導入に適しているとされています。
自動車技術を応用した耐久性と信頼性の検証
アルミニウムの腐食に関する懸念に対応するため、ヴァレオは長期的な信頼性をシミュレートする長期試験フレームワークを導入し、OVHcloudは数ヶ月にわたり実時間・実条件でのテストを実施してきました。
ヴァレオの特殊コーティングを施したテストでは、すでに10年以上の動作寿命に相当するテストを完了しており、現在は最長15年までのテストが進められています。同セクターに特化した2年以上にわたる開発を経て、量産化への準備が整っていることを実証しています。
ヴァレオのデータセンター&BESS部門バイスプレジデントであるパスカル・エルマンは、OCP 2026での取り組み発表について、進化する業界のインフラニーズを効果的に支援するための拡張可能な熱ソリューション開発における重要なステップであると述べています。
多様な液冷エコシステムの展開
ヴァレオの技術ポートフォリオには、アルミニウム熱交換器のほか、高密度ラック向けのダイレクト・ツー・チップ(DLC)システム(単相および二相の両方)や、マイクロエッジコンピューティング用途向けの無水(Zero-Water)浸漬ユニットも含まれています。


同社は自動車分野の熱制御の専門知識や厳格な品質基準、グローバルな生産拠点を活用し、データセンター冷却への産業的アプローチを展開していく方針です。
ヴァレオは、世界中の自動車およびテクノロジーパートナー向けにソリューションを提供するテクノロジー企業であり、パリ証券取引所に上場しています。
- 事業構成:パワー・ディビジョン、ブレイン・ディビジョン、ライト・ディビジョン、ヴァレオサービス
- 2025年の売上高:209億ユーロ
- 従業員数:約100,000名(2026年2月26日時点)
- グローバル拠点(2026年2月26日時点):29カ国で149カ所の生産拠点、59カ所の研究開発センター、19カ所の物流プラットフォーム
本記事はヴァレオの発表をもとに作成されています。
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