クラシル、Kurashiru AI OSで帳票変換Agentと消込Agentを提供開始
クラシル株式会社は、メーカー・卸・小売企業向けAIエージェント「Kurashiru AI OS」の新機能として、帳票をデータに変換する「帳票変換Agent」と、請求・入金などの照合と消込を行う「消込Agent」の提供を開始しました。取引先ごとに形式の異なる帳票のデータ化から照合作業までを支援し、入金差額が生じた際にはその理由の候補と根拠を提示します。最終的な判断は担当者が行う仕組みとなっており、確認したデータは既存の「販促管理Agent」での分析にも活用できます。

開発の背景と食品業界における消込業務の課題
食品業界では、メーカー、卸、小売の間で受発注や納品、請求、入金にかかわる帳票が日常的にやり取りされています。帳票形式は取引先によって異なり、FAX、紙、PDF、Excelが混在しているため、担当者が目視で確認して基幹システムや会計システムへ手入力する作業が発生しています。
特に負荷が大きいとされるのが消込作業です。条件単価の違いや販促費・返品の相殺、計上時期のずれ、振込手数料などによって請求額と入金額が一致しないケースがあり、差額の理由を突き止めるには過去の経緯や販売条件を把握している担当者の経験が必要とされていました。人手不足が課題となるなか、これらの業務の効率化と属人化の解消を目指し、新機能の提供に至りました。

新たに提供される2つのエージェントの機能

今回追加された2つの機能は、それぞれ帳票のデータ化と照合作業を担います。
帳票変換Agentは、FAX、紙、PDF、Excel、CSVといった形式を問わず帳票を取り込み、明細まで読み取って指定の形式へ変換します。手書きやかすれ文字に対応する独自のAI-OCRを備え、読み取り結果には信頼度スコアを付与して確認が必要な項目を明示します。出力形式は会計仕訳データ、基幹システム取込データ、API(JSON)、Excelなどに対応しています。



消込Agentは、変換されたデータを請求・入金・発注データと照合して消込を実施します。差額が生じた場合には販売条件や返品伝票と照らし合わせ、内訳の候補と根拠を示します。担当者の承認を経て消込が確定され、仕訳データが作成されます。
販促管理Agentとの連携や運用の特徴
消込Agentで確認された販促費やリベートは、名目・取引先・チェーン・商品の単位で既存の販促管理Agentへ引き渡され、仕訳やROIの分析に利用されます。また、販促管理Agentで管理している販売条件は、消込Agentが差額の内訳を特定する根拠として機能します。
本機能には以下のような特徴があります。
- 帳票変換Agentは単独での利用も可能で、消込を行わない業務のデータ入力効率化にも活用できます。
- AIが示すのは内訳の候補と根拠にとどまり、最終的な消込と仕訳は担当者の承認を経て確定します。
- 食品業界の業務フローを表すオントロジーと、レシートなどの正解データで学習した商品名の名寄せアルゴリズムを組み合わせています。
- 既存の基幹システムや会計システムを置き換えることなく、連携して取込用データを出力します。

今後の展望
クラシル株式会社は今後、Kurashiru AI OSにおいて受発注業務の自動化や商品マスタの自動管理、広告費と販促費を横断したマーケティング投資の分析へと機能を順次拡張していく方針です。サプライチェーン全体でデータの蓄積とAIエージェントの精度向上を図り、産業全体の生産性向上に貢献していくとしています。
- 社名:クラシル株式会社(英文:Kurashiru, Inc.)
- 代表取締役社長:堀江 裕介
- 設立:2014年4月
- 所在地:〒108-0023 東京都港区芝浦3丁目1-1 msb Tamachi 田町ステーションタワーN 23階
- 事業内容:レシピ動画プラットフォーム「クラシル」、節約アプリ「レシチャレ」の運営、AIエージェント「Kurashiru AI OS」など
- 公式サイト:https://kurashiru.co.jp/
- Kurashiru AI OS公式サイト:https://aios.kurashiru.co.jp/
本記事はクラシル株式会社の発表をもとに作成されています。
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