ビクセン アテラスコープ ED HR20-42×58WPを2026年10月発売へ
総合光学機器メーカーの株式会社ビクセン(代表取締役:新妻和重、本社:埼玉県所沢市)は、2026年10月29日(木)にフィールドスコープ「アテラスコープ ED HR20-42×58WP」を発売する。
独自の防振機構「Vibration Canceller」を搭載し、これまで三脚での固定が必要とされていた20倍から42倍の高倍率観察を手持ちで行えるように設計された。野鳥観察や月面の観察、スポーツシーンなど幅広い用途に対応する。
独自の防振機構と光学設計による描写性能

同製品には、2軸ジンバル制御による防振機構が搭載されており、高倍率観察時に生じる細かな震えや大きな揺れの抑制が図られている。これにより、手持ちでの観察において最大42倍の視界を提供する。



光学系には色にじみを抑えるEDガラス(特殊低分散ガラス)を採用し、ズーム時における色収差の低減を図った。また、レンズの光学面全面に3層以上の反射防止コートを施した「フーリーマルチコート」を採用したほか、プリズムには「フェイズコート」と「超高反射コート(SHR)」を施すことで光量ロスを抑え、鮮明な視界を確保している。


手持ち観察を補助する設計とIPX7相当の防水性能

片手でも安定した保持ができるよう、手の甲全体でホールド可能な「グリップストラップ」が標準装備された。これにより、長時間の観察や移動時の腕の疲労軽減を図っている。さらに、三脚ネジ穴(UNC1/4)に加え、薄型アタッチメントプレート規格の台座も備えており、対応する雲台へ直接装着できる。
アウトドアでの使用を考慮し、防水規格「IPX7相当」の防水性能を備え、内部には不活性窒素ガスが充填されている。これにより、寒冷地や雨天時の温度変化によるレンズ内部の曇りを防ぐ。電源には単四形アルカリ乾電池2本を使用し、新品アルカリ乾電池を20℃の環境で使用した場合に最長約18時間の連続動作が可能となっている。

高倍率特有の揺れに対応した開発背景
株式会社ビクセン デザインマーケティング部マーケティング課 担当者によると、防振双眼鏡「アテラII ED H16×50WP」の観察体験が本製品の開発の原点になったという。高倍率化に伴い揺れが拡大される課題に対し、手持ち観察時の大きな揺れを抑える設計をベースに微振動を打ち消すパラメータ修正を重ねて実用化に至った。また、手の大きさに合わせて長さ調整ができるグリップストラップを重心位置に配置するなど、ホールド性にも配慮されている。
担当者は、従来の固定スタイルに手持ち観察が加わることで、「鳥の急な動きにも素早く対応でき、空を飛ぶ姿まで自在に捉えられるようになります」としている。
主な仕様と会社概要
製品の主な仕様および販売情報は以下の通り。
- 価格:¥297,000(税別¥270,000)
- 商品コード:18115
- JANコード:4955295181155
- 倍率:20~42倍
- 対物レンズ有効径:58mm
- 実視界:2.8~1.8°
- 見掛視界*:52.1~66.8°(*:JIS B7157:2019準拠)
- 商品サイズW×D×H:88×296×88mm
- 本体重量:約1,385g
- 製品ページ:https://www.vixen.co.jp/product/18115_5/
- 特設ページ:https://www.vixen.co.jp/lp/aterascope-edhr20-40x58wp/
株式会社ビクセンは1949年創業の光学機器メーカーで、天体望遠鏡、双眼鏡、顕微鏡、フィールドスコープ、ルーペなどの設計および製造を手がけている。

本記事は株式会社ビクセンの発表をもとに作成。
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