第71回産経児童出版文化賞決定、大賞は「ビジュアル探検図鑑」
産経新聞社は、第71回産経児童出版文化賞の受賞作品を発表した。昨年1年間に刊行された児童向けの新刊書4291点を対象に審査した結果、大賞には三品隆司氏の構成・文による「ビジュアル探検図鑑 小惑星・隕石 46億年の石」(岩崎書店)が選ばれた。
その他の賞としては、JR賞に最上一平氏の「じゅげむの夏」(佼成出版社)、タイヘイ賞にいわた慎二郎氏の「宿場町の一日」(講談社)、美術賞に麻生知子氏の「なつやすみ」(福音館書店)、産経新聞社賞にザ・キャビンカンパニーの「ゆうやけにとけていく」(小学館)、フジテレビ賞に水凪紅美子氏の「けものみちのにわ」(BL出版)、ニッポン放送賞にほそかわてんてん氏の「がっこうのてんこちゃん はじめてばかりでどうしよう!の巻」(福音館書店)、翻訳作品賞にケイト・アルバス氏の「図書館がくれた宝物」(徳間書店、櫛田理絵訳)とキム・ヒョウン氏の「わたしは地下鉄です」(岩崎書店、万木森玲訳)が選ばれた。
産経児童出版文化賞は1954年に制定され、これまでに約1200作品が受賞している。戦後日本の児童文学、絵本文化の歴史を作ってきた表彰制度だ。選考委員は文学、絵本・美術、社会・科学の各分野の専門家が務めている。
また、大賞受賞者の三品隆司氏は5月6日にニッポン放送の特別番組「宇宙の謎を解くカギ 小惑星にせまる」に出演し、小惑星について語る。同日はみずがめ座η流星群のピークでもあり、流れ星に願い事をする由来なども聞く予定だ。番組は放送から1週間限定でラジオアプリ「radiko」でも配信される。