日本JCと博報堂、職場の傾聴や感謝と社員の幸福度に関する調査速報を発表
公益社団法人日本青年会議所と株式会社博報堂のシンクタンクである博報堂100年生活者研究所による共同研究プロジェクト「日本ウェルビーイング研究会議」は、ウェルビーイングと働き方・業績の関係に関する調査速報を発表した。経営者や上司から話を聴いてもらい感謝や称賛をされていると実感している社員ほど幸福度が高く、自発的な行動をとる傾向が明らかになった。10月10日の世界メンタルヘルスデーを前に公表された。
傾聴と感謝の実感が社員の幸福度に関連
調査結果によると、経営者や上司から「話を聴いてもらえる」「感謝・称賛される」の両方を実感している社員は、高幸福度(人生評価7〜10点)の割合が70.0%に達した。一方で、いずれか一方でも実感できていない社員では34.9%にとどまり、両者の間には35.1ポイントの差が生じている。
なお、本調査は傾聴・感謝の実感や幸福度と、社員・パートナーの意識・行動との関連を示すものであり、因果関係を証明するものではないとしている。分析人数は回答者個票データに基づいて集計された。
高幸福度な社員ほど役割を超えた自発的行動を実践

社員の幸福度と日々の行動との関連では、幸福度が高い(7〜10点)社員は中・低程度(0〜6点)の社員に比べ、顧客や仲間のために決められた義務や手順にとどまらない親切や工夫を自発的に行っている割合が高い結果となった。

役割を超えた親切や工夫を自発的に実践している割合は、高幸福度社員が86.2%であるのに対し、中・低幸福度社員は59.2%となり、27.0ポイントの開きがみられた。社内での関わり方について、株式会社村瀬組 村瀬氏は「何かあれば言ってくるだろう」ではなく、こちらから声をかけるようにしていると述べている。


生活全体の充実や家族への好影響にも差
調査では、職場の状態や社員の幸福度が生活全般に与える影響についても示されている。
高幸福度社員と中・低幸福度社員の比較において、「プライベートの充実」を実感している割合は高幸福度社員が86.2%、中・低幸福度社員が35.2%であった。また「家族への好影響」を挙げた割合も高幸福度社員が79.7%、中・低幸福度社員が25.4%となり、生活面での充実度にも差がみられた。

11月下旬に完全版レポートを発表予定
日本ウェルビーイング研究会議(略称 JWC)は、東京都千代田区に拠点を置き加藤 大将が会頭を務める日本JCと、博報堂100年生活者研究所が2026年3月20日に立ち上げた共同研究プロジェクトである。ウェルビーイング経営を全国へ拡げることを目的に、経営者・社員・パートナー(配偶者、親、友人など)の三者を対象とした調査やインタビューを通じ、アクションモデルや社員の行動指針の開発を進めている。
今回の発表は、世界精神保健連盟(WFMH)がテーマを設定し世界保健機関(WHO)も支援する世界メンタルヘルスデー(10月10日)の「働く人のこころの健康」という問題意識に一致して行われた(調査自体は両団体のキャンペーンとは独立して実施)。同会議は11月下旬、ウェルビーイング経営に取り組む20社のケーススタディや取組アクションのステップ解説、「しあわせ行動指標」ミニポスターなどを収録した完全版レポート「幸循環経営のススメ」を発表する予定としている。
本記事は公益社団法人日本青年会議所および株式会社博報堂の発表をもとに作成しています。世界メンタルヘルスデーに関する記述は、世界精神保健連盟(WFMH)2026年テーマ発表(2026年8月11日)および世界保健機関(WHO)「World Mental Health Day 2026」キャンペーンページ(2026年9月16日確認)を参照しています。
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