国立国際美術館、第30回中之島映像劇場を2026年10月25日に開催へ
国立国際美術館は、2026年10月25日(日)に第30回中之島映像劇場「消失点にて|At the Vanishing Point」を開催します。国立国際美術館と国立映画アーカイブが主催し、身体の動きを言語とは異なる方法で書く/記す映像の多様なあり方をテーマに計6作品を上映します。参加費は無料で、先着100名を対象に実施される予定です。
身体表現と映像記録の緊張関係に着目した企画意図
本企画は、ダンスやパフォーマンスが持つ一回性や一時性と、それを映像として残す記録性との関係性に着目して構成されました。ダンス評論家のマーシャ・シーゲルが著書『消失点にて』(1972年)で捉えどころのない身体表現の性質を述べたことや、演劇研究者のエリカ・フィッシャー=リヒテが上演の一時性と記録化の緊張関係を指摘した議論などを背景としています。
同館では、現在開催中の「笹本晃 ラボラトリー」展をはじめ、彫刻的装置や身体行為を包含する作品《Yield Point(降伏点)》(2017年、国立国際美術館所蔵)などに見られるパフォーマンスと映像の関わりを踏まえ、メディアを通じて身体表現を共有する場として企画されました。
歴史的映像から現代アートまで多様な6作品を上映
上映プログラムでは、近代の舞踊記録から現代美術作家の映像作品まで幅広い作品が選定されています。前半には、桝田和三郎(マスダ・ワサブロウ、1896-1978年)が撮影した崔承喜(日本語読み:サイ・ショウキ|韓国語読み:チェ・スンヒ、1911-1969年)の野外舞踊記録や、カンヌ国際映画祭短編部門でグランプリを受賞した渋谷昶子(シブヤ・ノブコ、1932-2016年)監督の日紡貝塚女子バレーボールチームの映画《挑戦》(1963年)、ゴードン・マッタ=クラーク(Gordon Matta-Clark、1943-1978年)の《日の終わり》(1975年)が並びます。
後半には、「タンツテアター」の創始者であるピナ・バウシュ(Pina Bausch、1940-2009年)の代表作《カフェ・ミュラー》(1978年初演、1985年のヴッパタールの公演記録)の上映が予定されています。さらに、ヴォルフガング・ティルマンス(Wolfgang Tillmans、1968年生まれ)によるビデオ作品《Lights(Body)》(2000−2002年)や、アナ・テレサ・フェルナンデス(本文中ではアナ・テレサ・フェルナンデズとも表記、1981年生まれ)が国境地域の海岸で行ったパフォーマンス記録《国境を消す》(2011年)が上映されます。
上映プログラム
当日の上映作品と詳細は以下の通りです。
- 桝田和三郎 《宝塚 崔承喜の野外舞踊を撮影する會》(1935年、4分、16ミリフィルムをデジタル変換、国立映画アーカイブ所蔵)
- 渋谷昶子 《挑戦》(1963年、33分、35mmフィルム、国立映画アーカイブ所蔵 ©ユニチカ、電通ライブ)
- ゴードン・マッタ=クラーク 《日の終わり》(1975年、23分10秒、スーパー 8mmフィルムをデジタル変換 Courtesy Electronic Arts Intermix (EAI), New York)
- ピナ・バウシュ 《カフェ・ミュラー》(1978年作、1985年公演を記録したベータカム・ビデオをデジタル変換、48分54秒 ©Pina Bausch Foundation)
- ヴォルフガング・ティルマンス 《Lights(Body)》(2000-2002年、5分9秒 Courtesy of the Artist)
- アナ・テレサ・フェルナンデス 《国境を消す》(2011年、3分30秒 Courtesy of the Artist)
開催概要と参加方法




イベントの概要は以下の通りです。
- 催事名:第30回中之島映像劇場「消失点にて|At the Vanishing Point」
- 開催日:2026年10月25日(日)
- 時間:14:00–16:00(予定)13:45開場
- 主催:国立国際美術館、国立映画アーカイブ
- 協賛:公益財団法人ダイキン工業現代美術振興財団
- 会場:国立国際美術館 地下1階講堂(〒530-0005 大阪市北区中之島4-2-55)
- 参加費:無料(先着100名)、全席自由
- 整理券:当日10:00から地下1階インフォメーションにて整理券を配布します(1名様につき1枚)
- 企画担当:馬 定延(国立国際美術館 客員研究員)
本上映会時、国立国際美術館では特別展「笹本晃 ラボラトリー」と「開館50周年記念プレ企画 コレクション1:私/行為」が開催されています。
問い合わせ先: 国立国際美術館 TEL:06-6447-4680(代表) URL https://www.nmao.go.jp/
本記事は国立国際美術館の発表をもとに作成しています。
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