ウインテストの液体レンズRYUGUが国内大手電気精密機器企業の一部製品に採用
神奈川県横浜市に本社を置くウインテスト株式会社(代表取締役:姜 輝、東証スタンダード:6721)は、自社が販売する液体レンズ「RYUGU」が国内大手電気精密機器企業の一部製品に搭載されるレンズとして採用され、受注したことを明らかにした。産業機器への組込みを通じて、採用製品の生産に応じた継続的な販売や需要を取り込む事業基盤の構築を目指すとしている。


電気制御で高速な焦点変更を実現する液体レンズRYUGU
「RYUGU」は、従来のガラスやプラスチックなどの固体レンズと異なり、液体を利用してレンズの光学特性を電気的に制御する液体レンズである。電圧を変化させることで液体界面の曲率を連続的に変化させ、焦点位置やレンズ特性を高速に制御できる仕組みとなっている。
機械的な駆動機構を必要としない構造により、約15ms~という高速応答を実現している。産業用カメラや画像センシング装置などにおいて機械的な振動を伴わずに高速なフォーカシングを行えるほか、装置のコンパクト化への対応が期待されている。製造ラインにおいて対象物までの距離や大きさが変化する場合でも焦点位置を高速に変更できるため、外観検査、キズ・汚れ等の異常検査、寸法検査といった画像検査用途への応用が見込まれている。
産業用製品への搭載実績と受注の意義
同社は2025年7月より「RYUGU」の正式販売を開始し、大学や研究機関、産業分野等への販売および採用活動を進めてきた。今回の採用は産業用製品への搭載という具体的な成果であり、液体レンズ事業拡大に向けた重要な足掛かりになるとしている。
採用先の企業名および対象製品の詳細については非開示とされているが、同社は「RYUGU」の光学特性や高速な焦点制御などの性能が評価された結果であるとしている。研究・評価用途への販売に加え、産業機器への組込みによる継続的な需要の獲得を見込み、産業機器メーカーやカメラメーカー、検査装置メーカー等への展開を強化する方針である。
重点領域への提案と今後の事業展開
同社は今後、「RYUGU」の産業用途展開を加速させる計画である。高速な焦点制御が求められる自動外観検査や画像センシング、FA機器に加え、ロボットやドローンの目などの分野を重点領域と位置付け、顧客の製品開発段階から組込みを提案していくとしている。
また、液体レンズ単体の販売にとどまらず、産業用カメラ、顕微鏡、テレセントリックレンズ等への組込みを含めた用途別の製品展開も進める。製造現場における検査の高速化、自動化、装置の小型化に貢献する製品として展開し、採用製品数と販売数量の拡大を追求する考えを示している。
本記事はウインテスト株式会社の発表をもとに作成。
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